


初めての打ち合わせでたくさん聞きたい事があるけど質問攻めは失礼じゃない?

聞けば全部答えてくれるよ。営業さんは慣れている様で全部答えてくれました。
こんにちは!
先日、お願いしていた工務店の見積もりが想像以上に高くて1週間たっても未だにショックから立ち直れない者です…😥
このままでは予算オーバーが避けられそうにないなと感じたので、最悪の場合に備えて「推しの工務店だけに絞らずに動いておこう」と思い直し、以前から気になっていた一条工務店に話を聞きに行くことにしました。
たくさん質問してわかった実体験をまとめたので、これから一条工務店を検討される方はこの記事を読むだけで、打ち合わせの効率アップと、事前に知っておきたいメリット・デメリットを整理できます。



この記事を読んでわかること
- 優秀な営業さんの特徴
- 一条工務店の良いところ、悪いところ、回答もらえず次回の宿題になった質問とは
- 一条工務店i-smartで床暖房を外すことは可能か?その方法とランニングコスト試算
- 蓄電池・パワコン・太陽光発電の交換費用と導入時の落とし穴(補助金対象外など)
- キッチン・洗面・浴室などの社外設備の採用可否
- 現場監督の管理体制・品質検査・外部インスペクション導入の実態と注意点
- フラットバルコニーや間接照明などの仕様制限l
- 仮契約後の坪単価固定の仕組みと、最終見積との差額リスクに対する心構え
- 片流れ屋根の雨漏り対策、換気風量の管理、軒無し設計の影響など構造の確認
優秀な営業の特徴
今回はありがたいことに、会社の同期が一条工務店で家を建てた経験があり、そのご縁で担当者の方を紹介してもらえることに。一条は紹介で家を建てると30万円相当のオプションがプレゼントされるとの事で紹介者がいてラッキーでした😆
ただ、その同期が家を建てたのはもう10年ほど前のこと。紹介された当時の担当者は、今ではエリア統括マネージャーに昇進されていて、現在は現場の営業には出ていないとのことでした。
残念ながら直接の対応は難しいとのことでしたが、代理の方を紹介していただきました。
そこで今回は、その営業さんと初めてお会いしました。
名刺を拝見すると、
・宅地建物取引士
・ファイナンシャルプランナー
・地盤調査士
などの資格をお持ちでした。
業界に腰掛ではなく身を捧げる覚悟がある人なのだろうと、初対面ながらとても好印象を持ちました。
名刺の肩書は重要なのでこっそりチェックしておきましょう😁


実際に話してみると、30代前半の爽やかな雰囲気の方で、役職は店長とのこと。
第一印象通り、非常に仕事の進め方がしっかりしている方だと感じました。
打ち合わせの中で印象に残った優秀ポイントは以下のようなところです。
- 自社製品であっても「これはおすすめできない」とはっきり伝えてくれる
- 他社の批判もなく、自社の過度なアピールもない
- 無駄な雑談は控えめで、必要な話に集中してくれる
- 質問に対して簡潔で分かりやすい答えを返してくれる
- 知らないことはその場で適当に答えず、他部署に確認する姿勢がある
- 打ち合わせの終わりには、確認事項をきちんと復唱してくれる
サラリーマンとして学ぶべきことが沢山ある・・・優秀な方を引き当てていただき有り難うございます。また質問への反応も早く、こちらも気になっていたことを遠慮なくすべて聞くことができました。そんな優秀な営業、、、紹介しません😁
ちなみにですが最近は、私のように細かい部分を質問する方も多いそうです。
「面倒な客だな」と思われないかと心配していましたが、営業さんは慣れているようで、当然の様に丁寧に対応してくださいます。
そのため、これから打ち合わせを進めていく方は確認したいことがあれば整理して、遠慮なくお伝えして頂くのが良いかと思います。
私の場合はモデルルームの見学と50~60個の質疑応答で3時間ほどで打ち合わせを終えました。この打合せ時間は特に長くは無いとの事でした。
質問リストは下の様に朱書きでまとめて持っていきました。
下の書類は一条工務店に関して調べた資料(A4で10枚)になります。
一条工務店の良いところ、強み
ここからは、仕様の説明や現物確認を通して「ここがすごいよ一条工務店」と思えた内容を記しておきます。
あくまで個人的な感想をつらつらと並べているだけですが、住みやすさ・使いやすさに関わる部分ばかりなので、今後の検討の参考になればと思い情報を共有します
設備・仕様に関して
キッチンに他社製品を採用する柔軟さ


出典:一条工務店のキッチン
一条工務店では構造や断熱に影響しない範囲で、他社製のキッチンも導入可能とのこと。
特に近年は社内の柔軟性も増しており、以前よりも対応しやすくなっているそうです。
差額を支払えば、特別な施工費用は基本的に発生しないとのことでした😄
他社製を使えるという事はネットで事例を確認する事が出来ましたが、費用に関してまで言及されていなかったので今回質問しました。
カップボードに耐震ラッチが標準装備
地震対策としては地味かもしれませんが、耐震ラッチが標準で付いているのは安心感があります。
こういった「気づきにくい安全配慮」は好印象です。
キッチン通路幅は1050mmなど自由に設定可能
一条工務店では基本的に455mmピッチで壁を移動して間取りを調整しますが、キッチンとカップボードの間の通路幅は自由設定可能とのことでした。これは使い勝手に直結する部分なので助かります。
掃き出し窓の操作が軽い


出典:高性能窓&サッシ「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」
これだけの窓構成で重量がある為、操作は重いはず!
ですが実際に操作してみると、サッシの開閉が非常に軽くスムーズ。
スライド式の取っ手が改善されており、大きなハンドルバーをわざわざオプションで追加する必要はないと感じました。
私の感覚だと同じサイズのリクシルのトリプルガラスよりも3-4割ほど軽く感じました😮
間接照明や多灯分散の照明計画の提案が可能
垂れ壁などを設けて間接照明を仕込むプランにも対応可能とのこと。
ダウンライト一辺倒ではない、多灯分散や照明デザインを取り入れた提案が可能との事でその設計力は魅力的だと思いました。
照明計画に関しては本社設計チームが対応することもあり、専門的な視点で相談できるのも心強いです。ただし、こういった要望で建てられた家を私自身が見ていないこともあり半信半疑ではあります🤔
掃除が楽になるユニットバス


出典:「グレイスシリーズ」
一条工務店のユニットバスはエプロンがない一体型構造。
掃除の手間が減るだけでなく、見た目もスッキリして好印象でした✨
洗面台の造作や他社採用もOK
洗面台については、他社製品や造作の採用がむしろ増えているとのことでした。
こちらも稟議不要で進められるようで選択肢が広がる点でありがたいです。
タイルデッキを低価格で施工
外構工事費を抑える手段として、タイルデッキの基礎を建物の基礎と一緒に施工できるかを確認したところ、図面段階でしっかり組み込めば可能とのことでした。
この方法なら、外構にかかるコストを何十万円単位で削減できる可能性があるそうです。
その他いろいろ聞いてみた事
耐震計算はどこまでやる?
一条工務店では全棟で許容応力度計算を実施し、耐震等級3を標準取得しています。
私はてっきり、品確法に基づいて簡易計算のみ実施されている思っていましたが、なんと1棟ずつ個別に許容応力度計算しているという説明を受けました😮
これはちょっと意外でしたが、直下率や偏心率などもこの許容応力度計算の中で考慮されるため、構造安全性の裏付けとして安心感があります。
図面変更や打ち合わせ回数に制限はある?


図面変更の回数や打ち合わせの回数についても確認しました。
営業さんいわく、基本的に制限はなく、費用も変わらないとのこと。
- 打ち合わせがスムーズに進めば5回ほどで終わることも
- 実際には図面が15回ほど変更になった例もあるそうです
このあたりは契約前にしっかり確認しておくと安心ですね。
焦らず納得のいくまで打ち合わせできるのは大きなメリットです😄
仮契約で坪単価が固定できる
一条工務店では、仮契約の時点で坪単価を固定できるという制度があります。
これは建築費が常に上昇する昨今の事情を考慮するととてもありがたい仕組みだと思いました。
「坪数×坪単価の早見表」のイメージがこちら
坪数 | 坪単価(仮) |
---|---|
30坪 | 100万円 |
34坪 | 98万円 |
38坪 | 96万円 |
この表の中で自分が建てたい坪数の単価が仮契約時に確定し、その後延床面積の変動があっても単価はこの早見表で固定されるとのことでした。
坪単価固定のメリットとは?


坪単価を固定しておくメリットは、「建築費が予期せず大きく上がってしまうリスクを避けられる」ことです。
たとえば、ウッドショックのような資材高騰が再び起きたとしても、仮契約時の単価で据え置きされるため、契約後に3〜4割もの価格増加を回避できる可能性があります。
「契約後に400万円も価格が跳ね上がった」
ウッドショックの時にニュースになっていたのを思い出しました😥
仮契約のキャンセルは可能?
そしてもう一つ安心できたのが、仮契約後に本契約前であればキャンセル可能という点です。
この場合、支払った費用は全額返金されるとのこと。
振込手数料も一条工務店が負担するとの事でした。
一条工務店の悪いところ、弱み
ここからは「これは正直残念だったな」と感じた部分をまとめます。
もちろん全体の完成度は高いのですが、細かな部分で「こうだったらよかったのに」と思う点もありました。
設備・仕様に関して
お風呂はFRP浴槽一択に
以前は人工大理石の浴槽も選べたそうですが、現在はFRP一択になっているとのことでした。
人工大理石は汚れや傷に強く、掃除も楽という特徴があります。
お風呂掃除が得意ではない私には、ちょっと残念なお知らせでした😑
グレイスバスの床にピンクカビが出やすい?
グレイスバスのTOTO床(通称です。やわらかい床)について、ネットでピンクカビの指摘が見られます。営業さんに確認したところ、常時換気をすれば問題ないとの説明でした。
住んだ後もカビとの戦いに配慮が必要そうだと感じました🤔
キッチンサイズに柔軟性がない?


出典:選べる標準仕様「グレイスシリーズ」|性能を追求する住宅メーカー 【一条工務店】
グレイスキッチンは2350mmか2700mmの2サイズのみ。
私はキッチンとダイニングを横並びにしたいと考えていましたが、2700mmだと間取りに入りにくいのが悩みどころでした🤔
2350mmの採用例はほとんど見かけないそうで、ここも選択肢が少ない印象です。
あと、営業さんは「このオープン収納は何かを飾るくらいにしか使い道が無い」とその使い道の無さをばっさり切っていました😓
2階バルコニーは室内との段差ができる
1階のウッドデッキはフラットにできますが、2階のバルコニーと室内の床には立ち上がりが必要とのこと。段差なしにしたい場合、別の工務店では別料金で施工している例もありますが、一条では難しいようです。
バルコニーを設けない人には関係ありませんが、フラットにすることで室内外とのつながりを重視する方には要注意ポイントかもしれません。
内装の壁紙は提案してもらえる?
壁紙や照明についてもいくつか質問しました。
基本は一条オリジナルの壁紙の中から選ぶ形でおすすめの組み合わせパターンは用意されています。
ただし、その中に気に入ったものがない場合は自分で無限の選択肢の中から選ぶ必要あり😅
検討自体は間取りと平行して検討できるとの事。
私は正直あまりインテリアのセンスがなく、ここはちょっと不安な点でした😥
パワコンの交換費用が高め
太陽光パネルや蓄電池とセットで使うパワコン(パワーコンディショナー)の交換費用が高いことにも驚きました。
- パワコン単体の新品:15~20万円
- 交換する場合:50~70万円(工賃含む)
- 保証期間:パワコン10年、パネル15年
仮に35年間で3回交換が必要とすると、最大210万円程度の出費になる可能性もあります😫
営業からは50万(アフター担当者情報)と聞いていますが一条から配布されるタブレットの動画では70万と紹介されており、価格にばらつきがあるような印象です。
一条オリジナルのシステムは他社製との互換性がないため、必然的に純正交換となる点も押さえておくべきです。
一般的に蓄電池とパワコンは必ずセット販売となっており、一条工務店に限らずパワコンの交換費用は工賃込みで購入した時の3倍程度になります。他のコスパの良いメーカーは蓄電池との互換性がない為、通信エラーが発生して使えません。
そんな訳で私はランニングコストが良い格安蓄電池による電気代0円プロジェクトを妄想していました。
建具に関する制限
- ハイドアはアイスマートでは採用不可
ハイドアはグランスマートのみに設定されているオプションとの事でした。ただしミラタップ(旧サンワカンパニー)などのハイドアは社内稟議を通せば採用した実績はあるようです。
ハイドアはおしゃれインテリアにとっての重要アイテムだと思っていたので採用できないのはすこし残念でした😣
浴室に関する制限
- お風呂を他社製(例:タカラ)にするのは難易度高め(ほぼ不可)
キッチンは稟議不要で他社製OKだが、お風呂は断熱や気密、床暖との関係で制限があるとのこと
「設備を自分好みにしたい」と思っている方は、どこまで自由がきくのか、個別に確認しておいた方が良さそうです😣
室外機・エアコンの交換費用も要チェック
床暖房用の室外機(長府産業製)の寿命は一般的な室外機と同じで約10~15年。
交換費用は30~40万円程度で、一条オリジナルの製品になるとのことでした。
また、LDKに設置される標準エアコンは隠ぺい配管のため交換費用が高額になりがちです。
将来的にダイキン製などの社外品に変更した場合、60~70万円かかるケースもあるとの事でした😱
エアコンをはじめからダイキンなどにしてエアコンと室外機の距離を近くして隠ぺい配管を避ける事でこういった無駄な費用を設計段階で排除する事が重要だと感じました
性能、設計、契約に関して
日射遮蔽・取得の設計は限定的
一条工務店では法規的な採光・通風のチェックは当然行われているとのことでした。
ただし、住友林業などのように日射の角度や影の動きを細かくシミュレーションして、パッシブデザイン的に設計することは難しいようです。
私自身、日射取得・遮蔽を重視しているため、この点は自分で工夫して補う必要があると感じました。
一階の軒は基本ナシ。外構やタープで対応を


スマートシリーズでは建物本体の軒は設定できません。
夏場の直射日光による室温上昇を避けるためには、外構のテラス屋根やタープなどを併用する工夫が求められます。
最近どんどん熱くなってきています🥵
日射遮蔽をしないと高性能住宅では室内がオーバーヒートしますので必ず対策をしておいた方が良いと思います。
ちなみに、営業さんの担当で2階バルコニーにはテラス屋根をつけた施工事例があるそうです。
電気代のシミュレーション精度は△
太陽光や蓄電池の導入にあたり、売電や蓄電によるメリットの概算シミュレーションは可能とのこと。
ただし、生活スタイルによって各家庭の光熱費は大きく異なるため、実際の光熱費までは予測が難しいそうです。
使用前提:
- 東電スマートライフLプラン
- 商品の種類、延床面積・蓄電池容量などをもとに算出
- 地域別に気象条件がある
私の印象としては「参考程度に見るに留めるべき」と感じました。
上棟は現在10ヶ月待ち
今回の契約タイミングでは、上棟まで10ヶ月以上待つそうです。
ただしこれは職人不足ではなく、施工品質を保つため、営業所ごとに週5棟までに着工棟数を制限している為との事。ここはむしろ信頼につながる情報だと感じました。
仮契約と本契約で見積もりが変動する可能性
仮契約時はあくまで「坪単価×坪数」の大枠の見積もりです。
本契約後に詳細な積算が入るため、要望内容によって金額が大きく変動することもあるとのこと。
とくに社外製品を導入したり、配管が複雑になるケースでは注意が必要です。
このあたりは営業さんのヒアリング力にもよるため、「仮契約前に希望をしっかり伝えられるかがカギ」になると感じました。
実際に聞いて「勉強になったこと」
ここからは、打合せを通じて個人的に「なるほど」と思ったことをメモ的に整理しておきます。
こういった知識は、施主としての判断材料にもなるので意外と大切です。
一条工務店の気密施工の工夫
一条工務店では、C値0.5〜0.7程度の気密性能を目指しており、
実際に上棟時と完成時の2回、気密測定を実施するそうです。
気密はボード気密工法で確保しているとの事でした。
- 柱と構造用合板の間に気密パッキンを挟む(写真の黒いパッキン)
- 土台と剛床の間にも同様にパッキンを使用


出典:ヨシダクラフト
このような丁寧な処理が、気密性能の安定につながっているのだと感じました。
軒の出幅の制約と将来のモデル
現在のモデルでは、軒の出幅は最大で900mmまでとのこと。
ただし、先述した通り1Fの軒は出せないのでこれは2Fの軒の話になります。
ただ、より深い軒を採用できる新しいモデルも社内で検討されているそうですが、
発売時期や詳細は未定とのことで、現時点では参考程度にとどめておきます。
地盤改良費の目安


営業さんからは、建築面積約17坪・地盤改良深さ6.5m・ソイルセメントφ60cm施工で約110万円という事例を教えてもらいました。
私の検討している地域では杭打ちはあまり行われないそうで、ソイルセメント系が主流とのことでした。
地盤改良なんてやらないに越したことはないです😥
今回の打ち合わせで回答がもらえなかった質問
ここからは、営業さんに確認してもらう予定の内容をメモも兼ねて整理してみます。
今回は回答をもらえていないので質疑の内容が気になる方のみ読み進めてください😄
事前に質疑をネットで調べてから望んだので基本的にはあまり世に出ていない情報を質問しました。これらの質問は営業さんにとってもタフな質問だったようです。
設備、仕様についての確認項目
床暖房は本当に必要? ― i-smartでの対応は
Xにて投稿したら盛り上がった件です。
我が家は7地域(温暖地)に建てる予定なので、正直なところ「床暖房は必要ないのでは?」と感じています。
営業さんにメンテナンスコストを確認したところ、
- 室外機交換:10年で約40万円(35年で3回交換と仮定)
- 固定資産税:年間1.7万円(35年で約24万円…減価償却、減税期間を考慮)
合計すると、ランニングコストは約144万円。なかなかの金額です😨
加えて、断熱等級G3クラスになると、室温22度を維持できれば、床温度も21度程度です。床温度が21度以上で劇的に満足度が上がる為、床暖なしでも快適に過ごせるはずという考えもあります。
一方で、グランスマートでは「床暖なし」で坪単価が2万円ほど下がるという情報もネットで見かけます。
i-smartでの正式対応は難しいようですが、「グランスマートをi-smart仕様に寄せて、床暖を外す」
という選択肢があるなら、むしろ坪単価を抑えられるかもしれないと思いその旨合わせて質問をしました。
グレイスタイルはi-smartで使える?


出典:グラン・スマート|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】
i-smartでは外壁に写真の様な「グレイスタイル」を使えないそうです。理由はシリーズ間の差別化のためとのこと。とても気に入っているタイルなので残念ですが、玄関ポーチやフロアタイルとしての使用は可能か?稟議を通せば可能か?などなど確認してもらう予定です。
また、門柱にグレイスタイルを使用することは可能か?についても併せて確認してもらうようお願いしました。
小屋裏に畳は敷ける?
リビングの隣に和室を設ける余裕がなさそうなので、小屋裏スペースに畳を敷けないか?という案も検討中です。
小屋裏の最大天井高は1.4mと低いですが、逆にこの「こもり感」が落ち着ける空間になるのではないかと期待しています。
特に子どもたちがリビングのテレビを占領する場面が増えてきた今、小屋裏にテレビを設置すれば以下のようなメリットも。
- 子ども専用の遊び場になる
- 散らかっても目につきにくい
- お泊まりスペースとしても活用できる
- リビングのホームシアター計画が進めやすくなる
特に最後のメリットが私にとっては悲願です😂
実現できるかどうか、確認をお願いしています。
ハニカムシェードはアレクサ対応?


一条工務店のハニカムシェードのリモコンは電波式のため、赤外線で操作するアレクサでは動作しないとのこと😰
調べてみたところ、すでにネット上でもそういった情報が見つかりました。
これは営業さんに聞くまでもなく、現状では非対応のようです。
参考:一条工務店 ハニカムシェード 自働化 アレクサ連携 【実践編】 → Mikkublog
紙クロスの選択は可能か?
壁を塗装したいと考えているため、紙クロスを選択できるかどうかも確認してもらっています。
紙クロスは将来的に塗り替えがしやすく、メンテナンスの自由度も高いのが魅力です。
現在住んでいる借家の壁紙を新しく入れ替えましたがとても大変でした。一方塗り壁はローラーで塗り直すだけだったので簡単でした😄
過去には「クロスを一度貼って、完成検査後に剥がし、指定のクロスを貼り直した事例」もあったようなので、そのあたりも含めて詳細を確認してもらっています。
蓄電池は3台まで設置可能?
現在、一条工務店での蓄電池は2台までが基本のようです。
ただ、電気代0円を目指す我が家は3台設置を希望しており、追加が可能かどうかを確認してもらっています😤
なお、2台設置の場合の費用は1台当たり約80万円程度。ただし、敷地の状況によっては追加費用がかかる場合もあるようです。😥
キッチン周りの造作は可能?
キッチンまわりに関しては、腰壁などの造作対応ができるか?も確認中です。
施工例は見たことがあるものの、担当営業さん自身が直接経験したことはないとのことで、審議を通しての対応になるとのことでした。
グレースキッチンは標準で2700mmのサイズですが、我が家の間取りには少し大きいため、2550mmに収めたいと考えています。
その場合、社外キッチンの導入がマストになってきます。I型キッチン+造作壁が最もコスパの良いペニンシュラキッチン構成だと思いますが造作費用が高くなるようであれば、タカラスタンダードのペニンシュラ型キッチンも選択肢に入れていきます。
そんな訳でI型キッチン+造作壁の費用を確認してもらうことにしました。
トイレ本体の選択はできる?
標準仕様ではTOTOのタンクありトイレが採用されています。
オプションで、パナソニックのアラウーノ(タンクレス)を約6万円の追加費用で選べるとのこと。
また、TOTOのパブリックトイレ(業務用)を導入できるかどうかについても確認をお願いしました。タンクが低く設計されており圧迫感が低減されているのとコストが抑えられているので個人的にはコスパが良いと考えています✨
施工体制についての確認項目
設計や設備の希望を詰めても、最終的に「形」にしてくれる現場の管理体制がしっかりしていなければ、満足のいく家づくりにはなりません。
最初にマイホーム構想を開始してから8年間、さまざまな家づくり事例やトラブルを見てきた中で、施工体制の大切さを痛感してきました😰
ここでは、現場管理や検査体制について営業さんに確認したことをまとめておきます。
現場監督の担当棟数は?適正な管理がされるのか?
YouTubeなどで情報発信されている工務店経営者の方々の話を参考にすると、
1人の現場監督が3棟までの管理が限界、という見解が多いようです。
中にはローコスト住宅で1人で10棟を同時管理というケースもあり、それでは現場品質の維持はかなり厳しいのではないかと感じています😨
一条工務店では、1営業所あたりの受注件数を週5棟に制限して、品質維持に努めているとのこと。
とはいえ、実際に1人の現場監督が何棟を同時に担当しているのかは不明だったため、確認をお願いしました。
社内検査はどのように行われているか?


一条工務店では、社内検査を4つのフェーズ(配筋検査から竣工検査まで)に分けて行っているとのこと。
特に最後の竣工検査は、営業所ごとの独自チェックも含まれており、
建具の開閉、傾き、傷など、顧客から指摘されやすいポイントを重点的に確認しているそうです。
その他のフェーズについては、現場監督が確認し、その都度結果を施主に共有する流れになっているとのことでした。
現場監督はどのくらい現場に来る?
現場監督は常駐ではなく、巡回型の管理をしているとのこと。
頻度としては「週に1回程度」が目安で、現場によって差があるようです。
基本的には、図面通りに問題なく工事が進んでいれば週1回の確認で済む場合もあるとのこと。
現場に来た際には、写真を撮影して社内共有・チェックをしているそうです。
頻度が少ないように感じたのでちょっと不安を感じてしましました😓
私がなぜここまで現場管理にこだわるのか?
先述した通りこれまでの家づくりの情報収集を通して「設計がどれだけ良くても、施工品質が伴っていないと意味がない」と痛感しています。
書籍や資料を見てみると、例えば基礎の配筋検査だけでも多くのチェック項目があることが分かります。
しかし、営業さんとのやり取りの中では、
「チェックは行っているが、その内容やチェックのやり方は営業では把握していない」
とのことでした。そこで、以下のような点についても確認をお願いしています。
深掘りした質問
- 建築知識ビルダーズ57のチェックシート(※)と一条のチェック内容を照合してチェック可能か?
- 図面の該当箇所と現物を照合し、チェック履歴を残しているか?
- 現場監督が行ったチェック内容は誰が再確認しているか?
(品質管理部?それとも個人の裁量?)
※X-Knowledge | 建築知識ビルダーズ57 超一流の施工管理
施工管理でこれ以上詳しく分かり易い物を私は見たことがありません😲
配筋から完了検査まで314個のチェックシートが写真付きで掲載されています。
私は普段、工業製品の設計業務に携わっており、「チェック済み」と言っても人によってその意味が大きく異なることを知っています😱
たとえば…
- 設計者①:完成品をざっと眺めて「OK」とする → 不具合が発生しやすい
- 設計者②:図面と実物の寸法を一点ずつ確認し、チェック済み箇所には印をつける → 品質が安定
チェックしない奴は本当に何度言ってもチェックしません😰
家づくりにも同じことが言えるのではないかと思っています。
外部インスペクションは導入可能?


一条工務店では「工程の中に外部検査員を正式に組み込むこと」はできないそうです。
ただし、施主自身が同伴する形であれば、外部の第三者インスペクターと一緒に現場を訪れることは可能とのこと。
たとえば、基礎の配筋検査の日に合わせて第3者と立ち会うといった対応はOKとのことでした。
住宅完成保証制度は利用しているのか?
第三者によるチェックがあるのかどうかという観点で「住宅完成保証制度」の利用についても確認しました。
一条工務店では、この制度自体は使っていないとのこと😲
その代わり、請負契約後に万が一会社側に不備があった場合は、東京法務局に供託している保証金から費用が支払われる仕組みになっているそうです。
この供託制度があることで、もしもの際の備えにはなっているものの、第三者による継続的なチェック機構があるわけではないため、やはり確認していくことを決めて進めていく事が大切だと感じました。
ローン制度についての確認事項
資金計画を立てる上で避けて通れないのが、ローンに関する選択肢です。
我が家も限られた予算の中で設備や性能を最適化するために、ローン条件の違いによる影響をしっかり把握しておきたいと思いました。
ローンの金利比較、選んだローンについてはこの記事を参照願います。
i-flat20で団信なしは選べるのか?


出典:一条工務店の住宅ローン|【公式】一条住宅ローン – i-flat
フラット35では団信(団体信用生命保険)を外す選択肢があることは知っていましたが、i-flat20やi-flat50でも団信を外せるのかどうかについては営業さんも経験がないとのことでした。
私の場合、団信を付けるかどうかで総支払額が約54万円も変わってくるため、確認してもらうことにしました。詳しくは先述したローン金利比較の記事を参照ください。
i-flatの事務手数料はどうなっている?
現在は事務手数料が0.4%のキャンペーン中ですが、キャンペーン終了後は1.2%に戻る可能性があるという話でした。
ただ、営業さんいわく「入社以来10年間ずっと0.4%が続いている」とのことで、すぐに1.2%に戻る可能性は低そうな印象でした。
大抵の金融会社が2.2%なのでこの0.4%の威力は大きいです。
5000万円の借り入れで110万と20万でその差90万となります😲
金利優遇ポイントはどこまで狙える?
フラットの金利優遇には、設計や性能面でのポイント制度があり、9ポイントを取得できると11〜15年目も金利優遇が継続されます。
この制度はあまり詳しく知りませんでした。
高性能住宅を建築するならこのポイントも狙っていきたいところです✨


出典:【i-flat】金利の値下げ幅×ポイント表(2025.06)
構造・メンテナンスに関する確認事項
建てた後の快適性や維持費を左右するのが、構造や防水、通気などの見えにくい部分です。
後から後悔しないよう、気になった点は可能な限り確認するようにしていきます。
片流れ屋根の雨漏り対策は?
片流れ屋根は見た目もスタイリッシュで人気がありますが雨漏りリスクが高くなる構造とも言われています。
特に壁と軒の取り合い部分は雨仕舞い(図の矢印の部分)が難しいとされており、過去に雨漏り事例も複数あるようです😱。対策として図の様にルーフィングを壁側まで施工するなどの対策があります。


営業さんには、この部分の施工図と雨漏れ対策について確認してもらうことにしました。
過去にも同様の質問があり「問題はない」とはなった様ですが、資料がない為その場での説明がありませんでした。念のため自分でも理解しておきたいと思い確認してもらっています。
透湿防水シート・シーリングの耐用年数と交換費用
外壁のタイル自体は半永久的に使えますが、その下にある透湿防水シートや継ぎ目のシーリング材には寿命があります。
- 透湿防水シート:どの程度の年数で劣化するのか?耐用年数すぎたら交換必要?
- シーリング材:耐用年数や、打ち替えにかかる費用はどれくらいか?
これらを把握することで、将来的なメンテナンスコストの計画が立てやすくなります。
営業さんには耐用年数や必要な補修頻度について確認してもらっています。
屋根の通気とルーフィングの保護


一条工務店では外壁に通気工法を採用していますが、屋根にも通気層があるのか?が気になりました。
太陽光一体型の屋根パネルを載せる場合、ルーフィングに直にパネルが触れている場合、熱によりルーフィングの劣化が進みやすくなったり、入ってきた水が通気層がない為に蒸発しにくく、その下の野地板を痛める等の不具合が想定されます。
- 通気層がある場合、水が入ったらどこから抜けていくのか?
- ルーフィングはどのように保護されているのか?
- ルーフィングは耐用年数を過ぎたら交換は可能か?その費用は?
これも今後の維持費に直結する部分なので、詳しく教えてもらうようお願いしています。
ダクト配管のみの施工はできる?
ダクトだけを先行配管しておくことで、あとから簡易的な全館空調もどきを作れないか?
そんなアイデアから、ダクト配管だけ先に施工できるかを聞いてみました。


シンプルに「ダクトを通すだけ」なので、可能なはず…と思いつつも、現場での制約などもあるかもしれません。
出来たら面白いですね😁
こちらも確認事項の一つです。
第一種換気の風量と消費電力のバランス
第一種換気は「きちんと換気できるか」が重視されますが、実は風量と消費電力のバランスも重要です。
例えば、設定された風量を達成するためにファンを強く回しすぎると、消費電力が増えてしまい、本末転倒なこともあります😰
こうした点も踏まえて、目標風量に対して効率良く運転できているか実測でチェックしているか?という事も確認してもらいます。
吹き抜け窓の掃除は可能?キャットウォークの設置は?


吹き抜けに設ける高窓は、開放感は抜群ですが掃除がしにくいというデメリットもあります。
高窓の設置を検討した場合「キャットウォークなどで清掃対策が可能か?」を相談してみました。
おそらく難しいだろうなと思いつつも、ダメ元で聞いてみています。
まとめ|ここまで読んでくれたあなたへ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
この長文を最後まで読み進めてくださったあなたは、間違いなく家づくりに対して真剣で、勉強熱心な方です。
今回の記事では、私自身が一条工務店との打ち合わせの中で感じたこと・気づいたことをありのまま記録してきました。良い点も、ちょっと残念だった点も包み隠さずお伝えしたつもりです。
一条工務店について調べたとき、公式サイトの解説や紹介ページはたくさん見つかりました。
ただ、もう少し踏み込んだ、体験ベースでまとまった情報にはなかなか出会えませんでした。
今後とも私自身が体験したことをもとに、今回の様なちょっと違った視点からの情報もお届けできたらと思っています😄
今回、営業さんが持ち帰った質問については、回答が揃い次第、改めて記事にまとめたいと思います。
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