洗面所「決めることリスト」完全版

・チェックリスト

うーん、たくさん検討したけど何か足りてないかも?

検討忘れはよくある後悔ポイントだよ。今のうちに要チェック!

洗面所は毎日使う場所。だからこそ、使いやすさと清掃性、収納や動線まで細かく検討したいもの。
この記事は、家づくり初心者の方が後悔しない洗面スペースをつくるための決めることリストを、
網羅的にまとめています。

打ち合わせ前にこの記事を読んでおけば、プロとの相談もスムーズ。理想の洗面所づくりが一歩近づきますよ!


① 壁・床・天井

水まわりは“見た目”だけでなく“耐久性と清掃性”がカギ!

壁は水ハネ対策にキッチンパネルやタイルを一部でも取り入れると安心。
床材は防水・滑りにくさ・掃除のしやすさをバランスよく。
天井は湿気に配慮しつつ、空間の雰囲気づくりにもひと工夫を。

  • 洗面前・横の素材:キッチンパネル/タイル/クロス/モルタル/塗り壁
  • 汚れ・水ハネへの耐性
  • 掃除のしやすさ
  • アクセント壁にするか?

  • 素材:クッションフロア/フロアタイル/磁器タイル/木目調フロア
  • 防水性・耐久性・滑りにくさ
  • 目地の掃除のしやすさ
  • 点検口の位置(将来メンテを考慮)

天井

  • 素材:クロス/板張り/他空間と統一感を持たせるか
  • 点検口の必要性(2階の場合など)
  • ダウンライトなど照明器具の配置計画

② 設備(洗面台関連)

洗面台は「既製品or造作」の選択が分かれ道!

既製品はコスパや清掃性に優れ、造作はサイズや素材を自由に選べます。
ボウル・水栓・カウンター・ミラーまで一体感を持たせるのがポイント。
見た目だけでなく、清掃性・配管の見栄え・機能性までトータルで検討を!

既製品洗面台の場合:

  • 既製品(LIXIL、TOTO、パナソニック、旧サンワカンパニーなど)
  • 仕様やオプション(面材、水栓、収納など)

造作洗面台の場合:

ボウル

  • サイズ/深さ
  • 素材(陶器・ホーロー・人工大理石・ステンレス)
  • 清掃性(排水口の構造・フチの形状)
  • 洗面ボウル単品(旧サンワカンパニーなど)
  • 病院用/実験用シンクが流行ってますね
  • 既製品の洗面を分解してボウルだけ使うのもありです

ミラー

  • メーカー製 (旧サンワカンパニー)
  • 木枠をミラーの周りに設置すると造作感が出ます
  • 壁埋め込み型か?露出型か?
  • ミラーライトの有無と壁スイッチとの連動性
  • 曇り止めや内部コンセントの有無

カウンター

  • 素材:人工大理石/メラミン/タイル張り/無垢材
  • 幅(2人使用なら1400mm以上推奨)
  • 奥行き(450〜600mm目安)
  • 高さ(800〜850mmが標準)キッチンと同じ高さでよいと思います

水栓

  • 操作タイプ:手動/センサー/ペダル/フットスイッチ
  • センサーの場合その反応性(歯ブラシ反応しない?ショールームで要確認)
  • 取付位置:カウンター or 壁付け
  • 節湯機能、シャワー機能、即湯器の有無
  • サイズ(短すぎると手が壁に当たる)
  • 配管露出 or 壁内隠蔽

③ 設備(その他)

「コンセント・照明・配線・窓」は、快適性の影の立役者!

ドライヤーや美顔器を想定して、コンセントは2口×2か所あると安心。
照明は顔映りを考え、鏡まわりに専用ライトを。
配線は基本隠しましょう。
窓は採光・通風に加え、洗濯物を干す場合には役立ちますよ。

コンセント

  • 使用機器:ドライヤー、電動歯ブラシ、シェーバー、美顔器
  • 配置:手前・カウンター横 or 引き出し内コンセント(コードが邪魔にならないように)
  • 口数:2口×2ヶ所あると安心

照明

  • ダウンライト/ペンダントライト/ブラケットライトなど
  • 色温度(昼白色・電球色)
  • 鏡用の専用ライト(メイクや剃り残し確認に)

配管

  • 見える・隠せる範囲の確認
  • 点検性/デザイン性を両立

  • 洗濯干場として使う場合、窓から入る太陽熱は重要
  • 採光用。朝から電気って違和感あり?

④ 収納

収納計画は“使う場所に使うモノを”が鉄則!

カウンター下やニッチ収納は、オープンor扉付きで使いやすさが変わります。
ミラーキャビネットや引き出し内のドライヤー収納は、配線・通電計画もセットで検討を。
タオル掛けは手が届きやすく、邪魔にならない場所に。掃除道具や洗剤は湿気に配慮した位置が◎。

  • カウンター下収納:扉 or オープン
  • 壁厚収納(ニッチ)
  • ミラーキャビネット収納の要否
  • 引き出し内にドライヤー収納&通電用コンセント
  • タオル掛けの設置場所:壁 or カウンター正面
  • 洗剤や掃除道具の収納スペース

⑤ 間取り・配置

洗面所は“誰がいつ使うか”で配置が決まる!

トイレ隣接や脱衣室との一体化など、間取りは使い勝手に直結。
来客導線や夜間の動きやすさも忘れずに。引き戸にすると狭小空間でも開閉がスムーズです。
洗濯・収納までの動線や、2階洗面の有無もライフスタイルに合わせて検討を。

  • 間取り上の位置:トイレと隣接?脱衣室と一体?独立?
  • 来客用として使いやすい場所か?
  • 引き戸 or 開き戸で空間の使いやすさを調整
  • 洗面⇔洗濯⇔収納の動線
  • 2階にも洗面を設けるか(感染症対策、加湿器や拭き掃除用途にも)
  • 夜間も使いやすい動線計画

⑥ 換気・空調・湿気対策

洗面所は湿気と寒さのダブル対策が快適性のカギ!

換気扇は常時・人感・連動タイプの選定で湿気を効率よく排出。
空調の風が届かない場合は、足元ヒーターなど補助暖房を検討。
調湿建材や開閉窓で通風と断熱を両立し、結露・カビを防ぎましょう。

  • 換気扇の有無と種類(人感/連動/常時)
  • 空調の効きやすさ(エアコンの空気が届くか)
  • 冬の寒さ対策(足元ヒーター/暖房器具の設置余地)
  • 開閉可能な窓:断熱/視線対策/通風
  • 調湿建材(エコカラット、珪藻土など)
  • 除湿器・空気清浄機の設置場所
  • 結露対策(窓ガラス・壁面)

⑦ 掃除・メンテナンス性

「毎日使う場所」だからこそ、掃除のしやすさを最優先に!

巾木や排水トラップ、水栓の構造まで、汚れが溜まりにくい仕様を選ぶと◎。
洗濯機パンや造作棚の掃除性も要チェック。日々の手間がぐっと減りますよ。

  • 巾木の素材と高さ(水濡れに強い素材に)
  • 排水トラップの掃除のしやすさ(ヘアキャッチャー付き)
  • 掃除しやすい水栓(フチレス構造、泡跳ねしにくい設計)
  • 洗濯機パンの有無と掃除のしやすさ
  • 造作棚やタイルの目地の掃除性

⑧ デザイン・インテリア

洗面所は“清潔感”と“個性”のバランスが大切

色や素材で周囲の空間と調和を取りつつ、アクセントタイルや照明で自分らしさもプラス。
収納は「見せる」と「隠す」を使い分けると、すっきり心地よい空間になります。

  • 他空間との調和(色、素材)
  • アクセントタイルや照明で個性を出すか
  • 清潔感のある色設計(白系・木目系・グレー系など)
  • 造作棚やニッチの位置・用途(アロマや観葉植物など)
  • 見せる収納 or 隠す収納のバランス

⑨ 将来対応・バリアフリー

“使いやすさ”と“柔軟性”を大切にした設計を!

車椅子や介助を考慮した入口幅やカウンター設計、手すりの設置スペースを確保しましょう。
将来の掃除負担を減らすために、メンテナンスしやすい素材選びや構造を選ぶことが重要です。
また、子どもの成長や高齢化に対応できる柔軟な設計で、長く使える空間を作りましょう。

  • 車椅子や介助時の使いやすさ(入口の幅、カウンターの奥行きと高さ)
  • 手すり設置スペースの確保
  • 将来の掃除負担を減らす設計
  • 子どもの成長・高齢化に対応できる柔軟な設計

⑩ スマートホーム対応

“快適さ”と“便利さ”を追求したスマート家電の導入

スマート照明を取り入れることで、センサーや音声操作で手軽に照明を調整できます。

  • スマート照明(センサー、音声操作)
  • スマホで操作する換気扇・電源制御の連携可能性

⑪ 防災・停電対策

災害に備えた設計

非常時に備え、窓を設置すれば昼間の明るさを確保できます。非常用ランタンや懐中電灯は、取り出しやすくしましょう。停電時の水使用に備えて、加圧ポンプが停止した場合用の手動水栓の確認も重要です。これで、停電時でも必要な機能を確保できます。

  • 非常時の自然光確保(窓があれば昼間の明るさは確保)
  • 非常用ランタン・懐中電灯の設置場所
  • 停電時の水使用(加圧ポンプが止まったとき用の水栓確認)

補足

このリストは、夫婦や家族での「理想の洗面空間」を言語化するためのベースにもなります。
各項目を夫婦で分担して決定していくと、効率的に話が進みます。

まとめ|毎日使う場所だからこそ、「洗面所」はこだわる価値アリ!

洗面所は、“たかが洗面、されど洗面”

家づくりの中では見落とされがちですが、実は毎日必ず使う超重要スペースなんです。
この記事で紹介した「決めることリスト」を活用すれば、

  • 「なんとなく」で決めて後悔する…
  • 「こんなはずじゃなかった…」と住んでから気づく…

そんな失敗を避けられます。

理想の洗面所は、家族の暮らしを豊かにしてくれる大切な要素。
この記事を参考にしながら、自分たちに合った最適なカタチをじっくり見つけていってくださいね。


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