性能が良くても選ばなかった工務店、その理由は?

・工務店選び
ぴーなっつどり
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この工務店、性能すごく良くない?Ua値0.22ってすごい!!もうここに決めちゃってよくない?

わくさん
わくさん

でも実際に会って話すと『性能だけよくてもなぁ…』って思う事がよくあるんだよね。

こんにちは。

盲腸でしばらく寝込んでいましたが、4か月ぶりにジムに行ってきました。

久々のダンベルやバーベルは・・・めちゃくちゃ重かったです😥

病院でお世話になったアイスノン。朝もらって夕方まで冷たい。優秀すぎて退院後に2個買いました。夏場にきっと活躍してくれるでしょう😀

猛烈アピールの工務店を訪問して分かった“選ばなかった理由”

さて今回は、すでにメールで14の質問を経て候補に絞っていた2社とは別の工務店についてお話しします。

実はこの工務店、一度は候補から外していたのですが──

その後、かなり熱心なアプローチが続いたため、試しにモデルルームを訪問してみることにしました。

(参考)14の質問とは?


なぜこの工務店を一度外したのか?

理由はシンプルです。
こちらからの提案(施主施工や支給)に対して、非常に消極的な姿勢だったから。

当時の印象としては、
「お客さんに寄り添う姿勢が薄そうな工務店だな」
というもので、それ以降こちらからの連絡は控えていました。


スペックは超優秀

この工務店、性能面ではかなり優秀で──

  • Ua値:0.22
  • C値:0.2
  • 耐震等級3

静岡県東部ではトップクラスの高性能住宅を手がけています。数字だけ見れば、「ぜひ候補に!」と思う方も多いはずです。

さすが247社から選ばれた9社のうちの1社です。


結論:やっぱり選びませんでした

最終的にこの工務店を採用することはありませんでした😥

その理由は後述しますが、実際にモデルルームを訪れ、営業スタイルや提示された金額に対していくつかの違和感を抱いたからです。


「選ばなかった理由」こそ、参考になる!

工務店を選ぶとき、多くの人が「選んだ決め手」に注目しがちですが「なぜ選ばなかったのか」を知ることも同じくらい重要です。

この記事では、私が実際に体験した内容を通して、「自分に合わない工務店を見極めるポイント」を共有します。


こんな方に読んでほしい

  • 営業で気疲れしたくない人
  • 丁寧に話を聞いてくれる工務店を探している人
  • スペックでは見えない“相性”を重視したい人

この記事を読めば、わざわざ足を運ばなくても自分に合わない工務店を見極めるヒントがきっと見つかるはずです。


実際のメールでのやりとり

この工務店、先述のとおり、メールのやり取りの段階から「なんだか制約が多そうだな」という印象がありました。

実際、やり取りの中ではこんな会話がありました。


(私)
「施主施工や、設備の支給・指定は可能ですか?」

(社長)
「施主施工や施工業者の指定は、基本的にはお断りしています。当社では住宅の性能をしっかり担保するため、断熱・気密・熱橋・温熱に関する知識を備えた業者に施工を依頼しています。

支給品についても、施工後に責任の所在が曖昧になるものはご遠慮いただいております。引き渡し後のトラブルを防ぎたいという理由です。」


おっしゃっている内容はもっともですし、しっかりした考え方だとは思いました。
ただ正直なところ、「ちょっと融通が利かないかもしれないな…」という印象を受けてしまいました😅

その後も何度かやり取りを続けましたが、やはりこちらの要望は難しそうだったので、一度は候補から外すことにしました。


私は「工務店=柔軟でフットワークが軽い」と勝手に思い込んでいた部分もあり、このように標準仕様から外れる要望が通りにくい対応を見て

これからの打ち合わせでも、自由度が低くなりそう」と想像してしまったのです。

もちろん、これはあくまで私の主観にすぎません😐

でも、こちらの希望を通すことで設計や現場の方々に無理をさせることになるのでは?
という不安もあり、無理にお願いするのも違うなと感じていました。


そんな中、後日あらためて熱のこもったメールをいただき、

この熱意があるなら、もしかして要望も汲んでもらえるかも?

と気持ちが揺らぎ、思い切ってモデルルームに足を運んでみることにしたのです。


今回の結論

  • メールでの印象と実際に会った時の印象は同じ
  • 金額が不透明で不安が残ったため、最終的にはお断り
  • それでも実際に行って得た学びは多かった

では、それぞれ詳しくご紹介します。


メールでの印象と実際に会った時の印象は同じ

今回の工務店の担当者は社長さんでしたがメールの文面通り、実際に会ってもそのままの社長さんでした。

以前トラウマを植え付けてくれた工務店社長ほどではないですが、話がとにかく長い。

▼参考記事

特に自社製品については、断面模型を使いながら1時間以上熱弁…。

「ながい!! 嫁の顔が死んでいる!!」

さらにお決まりの「他社批判」。

今回は一条工務店の「うるけあ」について、「あんなの意味わからんシステム」と一蹴。

全国的で既に普及している「通気工法」についても「あれは結露しますからね」とバッサリ。

また、第一種換気でもダクト式の換気については「これでもか」というほどデメリットを語っていました。

このあたりで、私の顔も例のごとく少しずつ死んできました・・・。


金額の不透明さに不安を感じ、最終的にお断りしました

どれだけ性能が高くても、費用面で納得できなければ家づくりは前に進みません。

今回訪れたモデルルーム(約34坪)の価格について聞いてみたところ…


(私)
「このモデルルームはいくら位で建てたんですか?」

(社長)
「3000万〜4000万円くらいですね。」

(私)
「えっ、結構幅がありますね?」

(社長)
「そうですか? まあ、一条工務店と同じ位ですよ。」


この時点で、なんとなく察しました😮
どうやら“金額の詳細をあまり出さない営業スタイル”のようです。

価格の話題に入ると、急にトーンが落ちるのが印象的でした。

一応、別の建物の見積書も見せてもらえたのですが──
そこにも総額の記載はなく、小計の合計も不明。

仕方なくその場で暗算してみたところ、
坪単価はおよそ120万円。
(外構、銀行手数料、登記関係は抜き)


G3グレードの高性能住宅とはいえ、
いや、一条工務店よりだいぶ高いじゃん…!
と、内心で思わずツッコミ😣

「一条工務店より高くないですか?」

と控えめに聞いてみたところ、

「いや、同じくらいですよ!!」

と、やや食い気味に返答されてしまい、
それ以上は深掘りできる空気ではありませんでした😅


この時点で、

  • 今後も価格の透明性が期待できなさそう…
  • こちらの不安に丁寧に寄り添ってくれる感じが薄い…

という気持ちが強まり、この工務店はお断りすることに決めました。

せっかく遠方まで足を運んだのに、
ここまで価格の話をのらりくらりとかわされるとは、正直想定外でした😥


それでも実際に行って得た学びは多かった

ここからはモデルルームを見て勉強になったことについての備忘録です。せっかく来たのでただでは帰りません!


アウターシェードは7年使っても劣化なし

リクシル製のアウターシェードが設置されていましたが、7年経っても目立った劣化は見られませんでした。

耐用年数10年と聞いて「ちょっと短いかな」と思っていましたが、これなら採用を前向きに検討できそうです。


日射遮蔽は11月まで必要な時代に

以前は9月までで良かったそうですが、近年の温暖化で10~11月も日射遮蔽が必要とのこと。

高性能住宅では、11月でも直射日光を受けると室温がオーバーヒートすることがあるそうです。

いずれ暖房器具なんて不要になる時代が来るんじゃないでしょうか?って位には最近暑いですよね🥵


干し姫様(手動タイプ)は意外と使いやすい

電動タイプより、手動の方が竿が伸びるので意外と使いやすそうでした。

またせっかちな人(私の嫁さん)には「さっと出せる」手動の方が合っているかもしれません😁


アウター引き戸(ハイドア)には隠れた利点あり

デザイン性だけでなく、壁との隙間を利用した換気設計になっていました。

また、天井に「下がり壁」がないため、暖気が各部屋にスムーズに流れ、温が均一になる工夫も。


第一種ダクトレス換気(ヴェントサン)は息苦しさを感じた話

約4.5畳の部屋に3人で1時間ほど滞在したのですが、正直なところ「ちょっと息苦しいな…」と感じました。

もしかすると、換気量が足りていなかったのかもしれません。


ちなみにこの換気システムは、「第一種ダクトレス換気(商品名:VENTOsan ヴェントサン)」というもの。

出典:ヴェントサン | 製品紹介 | エディフィス省エネテック

※「第一種換気」とは、
 機械で強制的に給気・排気を両方行う方式で計画的な換気ができるのが特徴です。

一方、「ダクトレス」というのは、
壁に個別に換気装置を取り付けて換気を行う方式で天井裏などにダクト(配管)を通さないのが特徴です。


ただしこの方式、私が体感したかぎりでは、「ちょっと息苦しい」という印象でした😥

比較として──
同じく第一種換気でもダクト式を採用している一条工務店のモデルハウスでは6畳ほどの部屋で2時間半打ち合わせしても息苦しさを感じたことはありませんでした。


さらに今回の部屋は幹線道路沿いという立地だったこともあり、外からの音が換気口を通じてけっこう入ってきました。

特に気になったのは、

  • バイクのエンジン音
  • トラックが段差を通過する「ガタゴト音」

といった外の騒音がダイレクトに聞こえる感覚です。
寝室にこの音が入ってきたら気になる人は多そうです。


「ダクト式のようにフィルターや配管を通さない分、外の音や空気が入りやすいのかも?」と感じました。

もちろん、個人の感覚による部分もありますが、換気性能と静音性の両立を求めるなら、やはりダクト式のほうが安心感はあるかもしれません。

まとめ

今回、熱心なお誘いを受けて訪問した工務店のモデルルーム。

正直なところ、メールだけで何となく感じていた「融通の利かなさ」や「金額の不透明さ」といった不安が、実際にお会いしてみてはっきりと確信に変わりました

とくに印象的だったのは、次の3つです。


  • メールの文面通りの社長さんで、話がとても長く、他社批判も多め
    →メールである程度は相手との相性はわかる。
  • 建築費が不明瞭で見積書に合計金額の記載がない。暗算で坪単価120万円超。予算オーバー。
    →大事なお金の話をはぐらかす会社は候補から外す。
  • 高性能住宅に関する細かな工夫や、実際の使用感が体感できたのは大きな収穫
    →疲れたけどこの体験は無駄ではない😁

性能だけを見れば、申し分ない工務店でした。

それでも、やり取りを重ねていくなかで感じたのは、「この会社にお願いするのは、ちょっと違うかもしれない」という違和感が大きかったです😥


家づくりでは、住宅性能の高さだけでなく、「担当者との相性」「価格に対する誠実な回答」もすごく大切だと、改めて感じました。

結局のところ、合わないものは合わない😣
これは決して相手が悪いわけではなく、ただ単に“相性の問題”だったのだと思います。


今回の訪問で、またひとつ自分たちの理想の家に近づけた──そんな前向きな一歩として、しっかり心に刻んでおこうと思います。

これからも焦らず、納得できる選択をしていきたいですね!

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