どんなに性能が良くても選ばなかった工務店、その決め手は?

・工務店選び
ぴーなっつどり
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この工務店、性能すごく良くない?Ua値0.22ってすごい!!もうここに決めちゃってよくない?

わくさん
わくさん

でも実際に会って話すと『性能だけじゃ決められない理由』が見えてくるんだよね。

こんにちは。

盲腸でしばらく寝込んでいましたが、4か月ぶりにジムに行ってきました。
久々のダンベルやバーベルは・・・めちゃくちゃ重かったです。

病院でお世話になったアイスノン。朝もらって夕方まで冷たい。優秀すぎて退院後に2個買いました。夏場にきっと活躍してくれるでしょう!

さて今回は、すでにメールによる質問により選定していた工務店2社とは別に、以前候補から外したものの再び気になっていた工務店のモデルルームに行ってきました。

この工務店は、Ua値0.22、C値0.2、耐震等級3と、わが静岡県の東部では屈指の高性能住宅を手がけています。


本記事では、実際にモデルルームを訪問した体験をもとに、営業スタイルや金額に関する事で感じた違和感まで正直にお伝えします。


「選ばなかった理由」も含めて知ることで、自分に合う工務店像が見えてきます。
リアルな経験談から、後悔しない選び方のヒントをつかんでください。


メールの印象と実際の対応

この工務店、メールのやり取りの段階から「制限が多そうだな」という印象がありました
たとえば、こんなメールのやり取りがありました。


(私)
「施主施工や、設備の支給・指定は可能ですか?」

(社長)
「施主施工や施工業者の指定は、基本的にはお断りしています。
当社では住宅の性能をしっかり担保しているため、断熱・気密・熱橋・温熱の知識を備えた業者に施工を依頼しています。
支給品に関しても、施工後に責任の所在が曖昧になるものはご遠慮いただいております。
引き渡し後のトラブルを防ぎたいです。」


もっともなご意見ですが、正直「ちょっと融通が利かないかも・・・」と感じてしまいました。

私は「工務店=フットワークが軽い」という勝手なイメージを持っていたので、こうした対応から「今後のやり取りも自由度が低そうだな」と先走って想像してしまいました。


もちろん、これはあくまで私の主観です。ただ、この工務店の標準作業から外れる要望を出すことで今後、設計、現場共に迷惑をかけたくなかったので、一度は候補から外していました。

それでも後日、熱心なメールをいただいたことで「もしかして、この熱意で要望を叶えてくれるかも?」と期待して、モデルルームに足を運んでみることに。


今回の結論

  • メールのやり取りだけでも営業スタイルがある程度わかる
  • 金額が不透明で不安が残ったため、最終的にお断り
  • それでも実際に行って得た学びは多かった

では、それぞれ詳しくご紹介します。


メールのやり取りだけでも営業スタイルがある程度わかる

メールの文面通り、実際に会ってもそのままの社長さんでした。
以前お会いした別の工務店社長ほどではないですが、話がとにかく長い。

特に自社製品については、断面模型を使いながら1時間以上熱弁…。
「ながい!! 嫁の顔が死んでいる!!」

さらにお決まりの「他社批判」。
今回は一条工務店の「うるけあ」について、「あんなの意味わからんシステム」と一蹴。
全国的で既に普及している「通気工法」についても「あれは結露しますからね」とバッサリ。

また、第一種換気でもダクト式の換気については「これでもか」というほどデメリットを語っていました。このあたりで、私の顔も例のごとく少しずつ死んできました・・・。


金額が不透明で不安が残ったため、最終的にお断り

性能がいくら高くても、費用面で納得できなければ建築は難しいです。

今回、モデルルーム(約34坪)の価格について尋ねると…。


(私)
「このモデルルーム、いくら位で建ちますか?」

(社長)
「3000万〜4000万円くらいですね。」

(私)
「えっ、結構幅がありますね?」

(社長)
「そうですか? まあ一条工務店と同じくらいですよ。」


金額の詳細をあまり出さない営業スタイルのようで、価格に関する話になると、途端にトーンダウン。
その場で、別の建物の見積書を見せていただきましたが、総額の記載はなし
その場で小計を暗算してみると、坪単価およそ120万円

G3グレードの高性能住宅とはいえ…

一条工務店より全然高いじゃん!!

心の中でツッコミを入れつつ、丁寧に質問すると、

「いや、同じくらいですよ!!」

と勢いよく返されたので、それ以上は踏み込めませんでした…。


それでも実際に行って得た学びは多かった

ここからは少しマニアックな内容ですが、興味のある方はどうぞ。
モデルルームを見て勉強になったことについての備忘録です。


■ アウターシェードは7年使っても劣化なし

リクシル製のアウターシェードが設置されていましたが、7年経っても目立った劣化は見られませんでした。
耐用年数10年と聞いて「ちょっと短いかな」と思っていましたが、これなら採用を前向きに検討できそうです。


■ 日射遮蔽は11月まで必要な時代に

以前は9月までで良かったそうですが、近年の温暖化で10~11月も日射遮蔽が必要とのこと。
高性能住宅では、11月でも直射日光を受けると室温がオーバーヒートすることがあるそうです。


■ 干し姫様(手動タイプ)は意外と使いやすい

電動タイプより、手動の方が竿が伸びるので意外と使いやすそう。
せっかちな人には「さっと出せる」手動の方が合っているかもしれません。


■ アウター引き戸(ハイドア)には隠れた利点あり

デザイン性だけでなく、壁との隙間を利用した換気設計になっていました。
また、天井に「下がり壁」がないため、暖気が各部屋にスムーズに流れ、温が均一になる工夫も。


■ 第一種ダクトレス換気(ヴェントサン)は息苦しさを感じた

約4.5畳の部屋に3人で1時間ほどいたのですが、正直ちょっと息苦しく感じました。
換気量が足りていないのかも? とは思ったものの、ダクト式との比較はできていません。

また、幹線道路沿いだったため、換気口から外の騒音(特にバイクの音やトラックの路面段差の音「ガタゴト音」)が入ってくる印象もありました。

まとめ

今回、繰り上げ当選ような形で訪問した工務店のモデルルーム。メールだけでは見えてこなかった「営業スタイル」や「金額の不透明さ」、さらには「価値観のズレ」など、直接会うことで多くのことが見えてきました。

特に印象的だったのは以下の3点です。

  • メールの文面通りの社長さんで、話がとても長い(&他社批判多め)
  • 建築費が不透明で、最終的には坪単価120万円超えで予算オーバー
  • 高性能住宅に関する細かな工夫や、実際の使用感が学べたのは収穫

性能は申し分ないのに、細かなやり取りの積み重ねで「ここに頼むのはちょっと違うかも」と最終的には判断しました。家づくりは性能や価格だけでなく、担当者との「価値観の一致」や「話しやすさ」も大事だなと改めて実感。

結局、合わないものは合わない。これは決して相手が悪いわけではなく、ただ単に相性が悪かっただけだと思います。

今回の訪問でまた一歩、自分たちの理想の家に近づけたと信じたいです。
これからも焦らず、納得のいく選択をしていこうと思います!

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