今までの総まとめ。
断熱等級7(33坪)で価格比較しました 。・ヤマト住建
・地元工務店
・一条工務店
・ウィズダム建築設計
・大和ハウス
・三井ホーム
・アキュラホーム
・クレバリーホーム
・住友不動産1千万円以上の開きになるとは思いませんでした…勉強不足。
計110時間のやり取りを集約 家造り時間の節約になると思います。※有料Note

性能や価格はある程度わかってきました。でも“信頼できる工務店”ってどう見極めたらいいんでしょう?

それはね“質問したときの答え方”で分かりますよ。隠さず、数字で答えてくれるかどうか。返答の誠実さって、意外と大事だと思うよ。
こんにちは。
今日は、本命の工務店との3回目の打ち合わせの中身を共有します。
次回契約の説明、次々回で契約予定です。
タイトルの「確認項目が430項目」と聞くと驚かれるかもしれませんが、実際にはその中から特に重要な約50項目を抜粋し、約3時間ほどZOOMで話し合いました。
残りの項目は事前にリストを送付して可、不可を○×で回答してもらっています。
打ち合わせを進める中で、少しずつ「この工務店にお願いしたい」という気持ちが固まってきています😀
今回のブログでは、その議論した内容を紹介していきます。
文章にするとかなり長い内容になりますが、ここまで詳細に話し合ったのは、契約直前まで進んだ前回の工務店以来です。
外構の事も話が出来たので確認項目が増えていますね。。。😅
今回はZOOMで打ち合わせをしたので無駄なくトントントンと進んでいきました。
今回費用は予算内であることを確認出来たので、次回は間取りの提案を受け、それを修正したうえで、費用をすり合わせて契約に進む予定です😄
費用に関しては事前に要望と予算を伝えたところ
「蓄電池抜きなら坪105万位には収まります」
と回答をもらっているので、恐らく予算には入ってくるだろうと期待しています。
さて、ここから本題です。
たくさんの工務店を見比べているうちに、
「どこも似たように感じて決めきれない……」
そんな“比較疲れ”に陥っていませんか?
私もまさにその状態でした。
しかし、最終的に気づいたのは——
「実力のある工務店ほど、難しい質問にも具体的で分かりやすく答えてくれる」
ということです。
この記事では、私が実際の打ち合わせで行った具体的な質問とその回答内容をもとに、
そこから見えてきた“実力のある工務店の見極め方”を紹介します。
読むだけで、あなた自身の中に「納得して選べる判断基準」が自然と見えてくるはずです。


この記事を読んでわかること
- 本命の工務店を見極めるための「打ち合わせ中の質問と反応」のチェックポイント
実際の打ち合わせで交わした質問内容と、各社の回答から見えた誠実さの差を解説。 - 工務店の「対応力」と「技術力」の違いを判断する具体的な視点
提案や仕様説明の中で分かった、信頼できる会社の共通点を紹介。 - 見積もりや提案内容から“コスパが高い工務店”を判断するコツ
価格だけでなく、施工精度やアフター対応を含めた総合的な評価基準を解説。 - 経験者が実践した「迷ったときに最終候補を一社に絞る方法」
感情ではなくデータと対応の整合性で判断する、失敗しない決め方を紹介。
- 事前準備|430項目リストを送付して可否を確認
- 2回目の打ち合わせで確認したポイント
- 耐力面材とは?選定理由と「EXハイパー」の採用
- 地盤調査の方法|SDS試験を採用
- 防蟻処理の選び方|ホウ酸処理を採用
- 土台の防蟻処理と使用木材の選び方
- 透湿防水シートの固定方法
- 気密シートの選定|可変気密シート「ウルト」を採用
- ηAc・ηAh(イータエーシー・イータエーエイチ)の目安値
- シミュレーションソフトについて
- 桁上断熱(けたうえだんねつ)
- 壁断熱
- 土間断熱
- 換気システムについて
- キッチンの換気フードレスについて
- お風呂に換気扇は必要?
- 家全体の室温の均一性について
- 吹き抜けの設計について
- 床下エアコンについて
- 木目調のアクセントについて
- コーキングについて
- ルーフィングについて
- 外回り関連の仕様 まとめ1
- 野地板(のじいた)について
- 棟換気(むねかんき)について
- 基礎の「打ち継ぎ部」について
- 外回り関連の仕様 まとめ2
- アンカーボルトの熱橋(ねっきょう)対策について
- 犬走(いぬばしり)について
- 構造材(こうぞうざい)について
- サッシについて
- 内部納まりサッシは採用できる?
- アウターブラインドについて
- 床材の仕上げについて
- 壁材について
- 壁の角部について
- 照明について
- ハイドアについて
- 玄関ドアについて
- 床タイルについて
- 玄関小物収納について
- 調光・調色照明について
- オーディオ空間について
- 小屋裏に畳スペースを配置?
- キッチン天井の吸音について
- コンロ前の壁について
- 水回りの床材について
- きれい除菌水の導入
- 工務店打ち合わせチェックリスト
- まとめ
事前準備|430項目リストを送付して可否を確認
打ち合わせに先立ち、仕様リストは事前に工務店へ送付してあります。
先述した通り、各項目について「実施可能」「不可」などの可否を○×で回答してもらい、その内容をもとに当日の議論を進めました。
このリストは仕様、性能などが決められるものになっています。
次回、見積もりの精度が上がった段階で正式な契約に進む予定です。
工務店選びのポイント|無駄を減らすために絞り込みを
こうした打ち合わせは時間がかかるため、全ての会社とリストのやり取りを行うのは非効率です😣
私は、以前の記事でも紹介した「工務店に質問すべき14の項目」と合わせて、次項で紹介するような「希望する仕様・性能・予算」を事前にメールで問い合わせをするようにしています。
そのうえで、見込みのある数社に絞って詳細打ち合わせを行うようにしました。
私が選定した3社の条件と基準
結局このリストを送付して議論したのは、以下の条件を満たした3社のみです(今回と前回の工務店、Withdom建築設計 )(※)
- 予算:坪単価105万円
- 性能:断熱等級7(HEAT20 G3相当)
※断熱等級とは、住宅の断熱性能を表す国の基準で、数字が大きいほど高性能です。 - 設備:太陽光パネル10kW+蓄電池14kWh搭載
これらの条件を満たす工務店やHMに絞ることで無駄を減らすことが出来ます。
※一条工務店は?
一条工務店はネットにたくさんの情報が溢れているので14の質問なしでも情報が集まるので後述する通りさらに踏み入った内容について質疑をしています。
ただ、ハウスメーカー(以下HM)のコスト比較してみて感じたのは、どこも最終的なコスパは大きく変わらないという点です(私が検討したHMの話です)
高価格帯の住宅設備(キッチン・バス・サッシなど)を採用しているHMは当然価格が高くなり、標準仕様が普及価格帯の設備であれば、それに見合った価格になります。
一方で、建材(※)そのもの(構造材・防湿シート・気密シート・ルーフィングなど)については、どのHMも似たようなものを使っている印象でした😨
※補足解説
建材とは:建物を構成する素材のこと。木材・断熱材・防湿シート・屋根下地材(ルーフィング)などが含まれます。設備(キッチン・トイレ・お風呂など)とは別のカテゴリです。
気密シート:壁や天井に施工され、空気や湿気の出入りを防ぐシート。断熱性能を維持するために重要。
ルーフィング:屋根材の下に敷かれる防水シートで、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
つまり、表面的な設備グレードの違いはあっても、建物の基礎的な素材には大きな差がないように見えます😅
ここが、私がHMで建てることをためらう理由の一つです。
というのも、耐久性の低い建材が標準仕様になっているケースが多く、その部分をオプションで高耐久仕様に変更していくのが手間で、しかも割高だからです😥(※あくまで個人の主観です、特定のメーカーを批判したいわけではありません)
中には「その部材は変更できません」という対応不可のケースもあり、その柔軟性のなさも気になるところでした。
とはいえ、HMの中でもコスパ(性能と価格のバランス)に優れていると感じた会社もあります。
その一つが「ヤマト住建」です。
ヤマト住建については、私が実際に検討した際の費用感や他HMとの比較を、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
さらに詳しく知りたい(時間を節約したい)方は以下のNote(※有料)が助けになるかと思います。
また、一条工務店に関しては、他のHMと明確に違う点があります。
それは、建材や設備の多くを自社で生産していることです。
一般的なHMは、建材メーカーや設備メーカーから仕入れる際に中間マージン(流通コスト※)が発生しますが、一条工務店では自社製造のため、この中間コストがかかりません。
※補足解説(初心者向け)
中間マージン:メーカー→卸→販売店→施工会社といった流通過程で発生する利益分。自社製造の一条工務店ではこのマージンがほぼありません。
その結果、高性能住宅でありながらコストを抑えられるという、HMの中でも「異質のコスパ」を実現しているのです😮
実際の打ち合わせ内容や具体的な提案については、以下の記事で紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
こていらもさらに詳しく知りたい(時間を節約したい)方は以下のNote(※有料)が助けになるかと思います。
リストの公開予定|Noteで詳細を共有予定
今回使用した430項目のリストは、実際の議論で使える内容を中心に作り込んでいます。
外構に対する要望リストが追加されたため、先回紹介したものよりも内容を充実させています(外構に関しては今回使っていませんが参考で工務店と共有しました)
おそらく、このリストを使って議論するのは今回が最後になる見込みです。
近いうちに整理してNoteで公開予定なので、もし興味がある方はブラウザのお気に入り登録をしていただけると、更新情報を逃さずチェックできます😀
打ち合わせの進め方|見積もり精度を高めるための工夫


今回の打ち合わせでは、最終見積もりでのズレを防ぐことを目的に、特に細かい部分を確認しました。
また、予算オーバーに備えて次のような工夫もしています。
- 基本見積もりはあくまで標準仕様で依頼
- プラス要素(グレードアップ)とマイナス要素(コストダウン)をそれぞれ提示してもらう
このようにしておくと、後から「どこを削る・どこを残す」の判断がしやすく、最終的な金額調整がスムーズになります。
金額については、先ほど共有したリストをもとに一度その場で議論を行い、打ち合わせ中に出なかった項目のみを後日回答してもらう形が良いと思います。
最初から議論をせずに、リストをそのまま丸投げしてすべてのコスト回答を依頼してしまうと、確認や調整に時間がかかり、回答が遅れる可能性が高いため避けたほうが良いでしょう😥
2回目の打ち合わせで確認したポイント


今回はここまでで、打ち合わせ前日までに用意したポイントを中心に紹介しました。
この後は、実際に議論になった具体的な項目について詳しく書いていきます。
家づくりの打ち合わせでは、外壁の下地となる「耐力面材」や「地盤調査の方法」、そして「防蟻処理(シロアリ対策)」など、構造面の重要な項目を確認する場面があります。
今回は、私が実際に2回目の打ち合わせで確認した内容を、初心者にもわかりやすく整理して紹介します。
耐力面材とは?選定理由と「EXハイパー」の採用
耐力面材とは
「耐力面材」とは、建物の壁の中に貼る板材で、地震や風圧などの力に耐えるための構造部材のことです。従来は「筋交い(すじかい)」で建物を支えていましたが、最近では面全体で力を分散できる面材工法が主流になっています。
EXハイパーを採用
私が打ち合わせで確認したところ、工務店では「EXハイパー」を使用していました。


この面材は透湿性能(湿気を通す性質)があり、特に夏型結露(※)対策として優れた特性を持っています。
※夏型結露とは:冷房を使う夏季に、外の湿った空気が壁の中に入り込み、
内部で結露する現象。壁内のカビや断熱材の劣化の原因になります。
コスパと性能のバランス
EXハイパーは、強度・防火性・透湿性のバランスが取れた建材で、価格面でも比較的手が届きやすい点が魅力です。
私自身、複数の面材(ダイライト、モイス、ハイベストウッドなど)を比較しましたが、コストパフォーマンスの良さではEXハイパーが最もバランスが取れていると感じました😀
主成分の石膏の価格が安定していると聞いた事があります。
地盤調査の方法|SDS試験を採用
SDSとは?
今回の工務店では、「SDS(スクリュードライバーサウンディング)」という方式で地盤調査を実施してる調査会社を採用いました。
SDS試験は、一般的なSWS(スウェーデン式サウンディング)と似ていますが、大きな違いは「土のサンプルを採取できる」点です。
出典:ジャパンホームシールド SDS®試験
液状化リスクの簡易判定も可能
SDSでは、採取した土の状態から液状化や腐植土(※)の有無を簡易的に判断できます。ただし、ボーリング調査ほどの精度はないため、あくまで参考レベルです😅
あまり聞き慣れない調査方法でしたが、実際に土のサンプルを確認できる点は参考レベルとはいえ安心材料だと感じました。
※補足解説(初心者向け)
- 液状化:地震の際に地盤がドロドロになり、建物が沈む現象。
- 腐植土:植物などが分解してできた軟らかい土で、セメントが固まらず沈下の原因になることがあります。
より精度を高めたい場合
もし地盤調査会社が過去に同じ地域で実施したデータを持っていれば、その結果も参考になります。
液状化などの懸念がある土地では、より詳細なボーリング調査や微動探査(地震波を測定する方法)も検討したほうが安心です。
工務店と相談しながら、土地条件に合った最適な調査方法を選ぶとよいでしょう。
防蟻処理の選び方|ホウ酸処理を採用


防蟻処理とは?
防蟻処理とは、シロアリによる木材被害を防ぐための施工です。
薬剤処理やホウ酸処理など、いくつかの方法があります。
ホウ酸処理の範囲と費用
今回の工務店では、1階天井までホウ酸処理が標準仕様でした。
建物全体に処理を行う場合は、+20万円のオプション費用とのこと。
ホウ酸処理は、揮発性がなく人やペットにも優しい点が特長です。
また、再施工の必要がほとんどないため、長期的なコストを抑えられます。
ホウ酸処理の注意点
工務店社長によると、ホウ酸を吹き付けた部分はテープ類の粘着が効きにくくなることがあるそうです。
特に気密施工の際に使用する気密テープが剥がれやすくなる点は要注意です😥
そのため、気密性を重視する住宅では、施工順序の調整やテープの貼り方の工夫が必要になります。
全体処理を検討すべきケース


私の建築予定地は港からは直近ではないものの比較的近く、アメリカカンザイシロアリ(※)の侵入リスクがあると考えています。
アメリカカンザイシロアリは木材内部だけで生息するタイプのシロアリで、家具や構造材の中で被害を広げることが知られています。ウィキペディア
こうした地域では、家全体へのホウ酸処理を予防策として検討する価値が高いと思います。被害が出てからでは手遅れになりやすく、リスクが高い地域ほど初期対策が重要です。
ただし、ホウ酸処理については「予防効果が期待できる」という立場の資料と、「駆除効果や屋外条件での持続性については注意が必要」という見解の両方があるため、効果と限界を理解したうえで専門業者と相談して決めるべきです。
私の地域(港付近)ではすでに被害報告があり、越冬(冬季をこえて生存する)も確認されているため、対策を取るかどうかは悩ましいポイントです😥
アメリカカンザイシロアリは暖かい室内では年中羽アリ(有翅虫)が発生することもあり、複数階や家具内部まで被害が及ぶことがあります。
したがって、1階だけの防蟻処理では不十分な場合があるため、処理範囲や方法は慎重に判断する必要があります。
※補足解説(初心者向け)
- 乾材シロアリ(カンザイシロアリ):土に接しない木材内部だけで暮らすシロアリ。床下だけでなく壁・天井・家具などにも発生する。
私のおすすめの進め方
- まずは地元の信頼できる防蟻業者(工務店紹介でも良いと思います)に現地調査を依頼して、被害の有無・リスク評価を出してもらう(過去の周辺の調査結果の共有でも良いです)
- 被害なしでもリスクが高ければ、構造材(主要な木材)への全棟ホウ酸処理を見積もりに入れてもらう(製品名・濃度・保証内容を確認)。
- ホウ酸処理の施工で使われる薬剤や施工法、耐久年数・再処理の必要性について書面で確認する。ホウ酸だけで完全駆除が保証されないケースもあるので、他薬剤や物理的対策(通気・湿気対策)との組合せも検討する。
- 被害の報告がある近隣地域がある場合は、保険やアフターサービスの有無も契約時に確認しておくと安心です。
土台の防蟻処理と使用木材の選び方


防蟻処理済み木材の種類
住宅の基礎部分に接する土台は、シロアリ被害を防ぐうえで非常に重要な箇所です。今回の打ち合わせでは、「ACQ材」と「AZN材」の違いについて説明を受けました。
ACQ材:ホームセンターで見かける緑色の防腐処理済み木材
AZN材:乾式処理の特徴|兼松サステック株式会社 木材・住建事業部
ACQ材の注意点
ACQ(アルキルアンモニウム化合物+銅)処理材は、木材内部まで薬剤を浸透させる防蟻木材です。
ただし、薬剤が揮発(気化)する可能性があるため、床下エアコンを設置する住宅ではおすすめしないとのことでした。
この情報は初めて聞きましたが、確かに床下エアコンの空気を通して室内に成分が回るのは避けたいところです🤔
AZN材の選択肢
代替として、AZN処理材(亜鉛・銅・窒素化合物系)があり、こちらは+10万円のオプション費用で選択可能でした。
AZN材はACQに比べて揮発性が低く、環境や室内空気への影響も少ないとされています。私はこの点を考慮し、AZN材を採用しようかと検討しています。
土台に使う樹種の選び方
工務店によると、シロアリはヒノキが好みやすいとのことでした😨
そのため、土台はヒノキを避けて、
・ヒバ材(シロアリに強い)
・防蟻処理済み木材(AZN、加圧処理材など)
を選ぶのが安心です。
ヒバは価格はやや高めですが、耐久性や防蟻性能に優れています。
価格を比較するとAZN材とほぼ同じでした。
透湿防水シートの固定方法
透湿防水シートとは
「透湿防水シート」は、外壁の下地に貼る防水膜で、
外部からの雨水を防ぎつつ、壁内の湿気を外に逃がす役割があります。


固定方法:テープ止めを採用
今回の工務店では、テープ止めで施工しているとのことでした。
以前は「防水タッカー(例:ウェザーメイト)」を使っていたそうですが、作業性が悪く扱いにくいため現在は採用していないとのこと。
テープ固定でも十分に防水性能を確保できるため、ここは工務店の施工ノウハウに任せたいと思いました。
気密シートの選定|可変気密シート「ウルト」を採用
気密シートとは
「気密シート」とは、室内の暖気や湿気が壁の中に入り込むのを防ぐためのシートです。
特に高断熱住宅では、結露防止のために欠かせない部材です。
ウルトの可変気密シートとは
工務店では、ドイツ製のウルト(Würth)社の可変気密シート(※)を使用していました。


出典:ウルト 可変気密防湿シート(Würth Japan 公式)
※補足解説(初心者向け)
- 可変気密シート:季節や湿度に応じて湿気を通したり遮ったりできる高機能シート。
このシートは、湿度に応じて透湿性が変化するタイプで、夏は湿気を通し、冬は遮るという「呼吸する壁構造」を実現できます。
担当者によると、私の建築予定地では、この可変タイプでないと壁内結露がシミュレーション上必ず発生してしまうとのこと😣
地域の気候条件を踏まえた正しい選定の大切さを実感しました。
代替案:気密シートを省略する方法
別の方法として、室内側の気密シートを省略し、外断熱材の「ネオマフォーム」で気密を確保する方法もあるそうです。


ただし、この方法では外壁のテープ止めが地震や経年劣化で剥がれるリスクがありそうです😥
コストは数十万円下げられるようですが、気密性能の安定性を考えると、私は可変気密シートの方が安心と感じました。
ηAc・ηAh(イータエーシー・イータエーエイチ)の目安値


η値とは?
η(イータ)とは日射取得率(建物が太陽の熱をどれだけ取り込むか)を表す数値です。
- ηAc:冷房期(夏)の遮熱性能を示す
- ηAh:暖房期(冬)の採光・蓄熱性能を示す
値が低いほど日射を抑え、高いほど日射を取り込みやすくなります。
今回のシミュレーション結果
工務店によると、
- ηAc(冷房期):0.7(目安1.0以下で良好)
- ηAh(暖房期):算出不可(方位条件により計測困難)(目安2.5以上で良好)
がおおよその実績とのことでした。
ηAcの数値は十分に良好で、冷房効率が高い設計であることが確認できました。
暖房期の値が出せないのは残念です😅
アウターシェードの提案
工務店からは、外付け日除け(アウターシェード)の設置を提案されました。
耐久年数は約10年とのことでしたが、価格がやや高めなので悩ましいところです。
すだれやよしずなどの低コストな代替案も検討中です。
コスト重視であれば、まずは「すだれ+軒」の組み合わせでも十分効果があると思います。とはいえ軒を出すのにもコストがかかりますので費用対効果を検討する必要はありそうです。
シミュレーションソフトについて
高性能住宅を手掛けている工務店の多くは、「ホームズ君」という住宅性能シミュレーションソフトを使っています。


このソフトは、断熱性能(UA値※)や日射取得、冷暖房負荷などを正確に計算できるツールで、設計段階から性能を「見える化」できる点が大きな強みです。
ただ、今回打ち合わせ中の工務店ではこのソフトをまだ導入しておらず、補助金制度が整うタイミングで導入を検討中とのことでした。
「手計算でExcelベースのシミュレーションを行っている」との説明でしたが、個人的には「資金繰りが大丈夫かな…」と少し不安が残りました🤔
※補足:
「UA値(ユーエーち)」とは、家の断熱性能を数値で表したもので、値が小さいほど熱が逃げにくく高断熱です。
桁上断熱(けたうえだんねつ)
この工務店では「桁上断熱」が標準仕様とのこと。


出典:木造住宅のための断熱・気密ナビ|YKKAP×ディテール
桁上断熱とは、屋根の骨組み(垂木)の上に断熱材を敷き詰める工法で、天井断熱に比べて気密・断熱性能が安定しやすいのが特徴です。
構成は以下の通りです:
- XPSボード(押出法ポリスチレンフォーム)105mm
- グラスウール(GW)105mm × 2層(合計210mm)
👉 デュポン・スタイロ株式会社|断熱材 スタイロフォーム
👉 製品情報|グラスウール断熱材のパラマウント硝子工業
XPSボードは高い圧縮強度を持ち、人が上を歩いても凹まないほど硬い素材です。
この上にGWを2層敷き込む構成です。
この構成で熱抵抗値R=8.5(※R値=断熱材の厚み÷熱伝導率)を確保しており、R=8を超えると外気温の影響をほぼ受けないレベルになるそうです😮
イメージとしては地中6m付近では外気の影響を受けない(※土質による)と言われることがありますが、そんなレベルなのだと解釈しました🤔
ただ、実際には「GW210mmを155mmに減らしても体感差はあまりない」とのこと😮
ちなみに、小屋裏(屋根裏収納)を使いたい場合はオプションで屋根断熱仕様に変更可能とのことでした。
ただし、小屋裏収納を作ると屋根断熱部分の面積が増えるためコストアップになる点も要注意。
収納スペースとのバランスを見て判断したいところです。
壁断熱
壁断熱は以下の2層構成とのことです:
- 内断熱:グラスウール(16K)厚さ105mm
- 外断熱:ネオマフォーム(フェノールフォーム)厚さ45mm
「16K」とは密度(1立方メートルあたり16kg)を意味します。
密度が高いほど熱を伝えにくくなる=断熱性能が上がる傾向があります。
施工時のカット作業などのしやすさから、場合によっては「20K」に変更することもあるとのこと。
ネオマフォームは熱伝導率が非常に低く(λ=0.020W/m・K前後)、同じ厚みでも他素材より高性能。
現状、この内+外断熱の組み合わせはコスパに優れた構成と言えます😀
土間断熱
「土間断熱(どまだんねつ)」とは、基礎の下や床下に断熱材を入れる工法です。


私は「土間部分を“浮き床”構造にして通常の基礎断熱にできないか?」と質問してみました。
しかし、工務店の回答は「土間を温めても意味がないのでおすすめしません」とのこと。
なるほど・・・確かに😅
ちなみに、玄関の寒さ対策としては「上がり框(かまち)」の下に床下エアコンの吹き出し口を設ける設計になるそうです。この仕組みにより、玄関まわりも冷えにくくなる点は安心です。
換気システムについて
確実な換気を行うため、この工務店では「ダクト式換気システム」を推奨しているとのことでした。
ダクト式とは、天井裏や床下に配管(ダクト)を張り巡らせ、各部屋の空気を一括で換気する方式のことです。部屋ごとに小型ファンを付ける「ダクトレス換気」よりも、安定した換気性能を得やすいのが特徴です。
換気方式には大きく分けて3種類あります:
| 換気方式 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 第1種換気 | 給気・排気ともに機械で行う(熱交換可能) | 高気密・高断熱住宅向き |
| 第2種換気 | 給気のみ機械、排気は自然換気 | クリーンルームなど特殊用途 |
| 第3種換気 | 給気は自然、排気を機械で行う | 一般住宅で多い・安価 |
MK工務店では、
- 第3種換気:ルフロ(ルフロ400)
- 第1種換気:澄家(スミカ)
を推奨していました。
高性能住宅で使う換気システムの常連設備だと思います。
👉 ルフロ400(日本住環境)公式サイト
👉 澄家(スミカ)公式サイト(マーベックス)
澄家の特徴と注意点
「澄家(すみか)」は床下から給気・排気を行う第1種換気システムで、床下エアコンとの相性が良いことで知られています。


床下の空気を通して全館に給気するため、暖気や冷気をロスなく家全体に届けやすいのがメリットです。
ただし、注意点もあります。
澄家の換気風量は比較的弱めに設計されているため、床下エアコンの風量に負けて逆流が発生するケースがあるそうです😱(※逆流=本来排気される空気が逆に戻ってくる現象)
これは私も初めて知ったので非常に勉強になりました。
このようなトラブルを防ぐには、
- 風量バランスを設計段階で調整
- 換気経路(ダクト径・経路抵抗)の最適化
が重要になります。
第一種換気のランニングコストと風量設定
一般的に第一種換気は熱交換ファンを24時間稼働させるため、電気代が高いとされています。
しかし、実際には「風量設定」を下げることで、ランニングコストを大きく抑えられるそうです。
工務店によると、
風量設定を「2~3段階(中~弱)」にすると、消費電力が半分以下になる
とのことでした。
ただし、第一種換気はCO₂(二酸化炭素)濃度を自動調整できないため、実際の生活に合わせて「最適な風量」を見つける必要があります🤔
この辺りはいつかダクト式の換気システムで自動化されるものが登場すると思います。
(ダクトレスではすでに登場している様です)
CO₂濃度と換気の重要性


ちなみに、私の住んでいる築45年の無断熱・無気密住宅で、8畳の部屋にこもって筋トレを1時間したところ、CO₂濃度が3000ppmを超えました😱(無気密のスースー住宅なんですが…)
基準値は「1000ppm以下」が目安なので、これはかなりの高濃度です。
ちなみに石油ファンヒーターを使用すると2時間で5000ppmを超えます。
恐ろしい😨
CO₂濃度計おすすめですのでぜひ検討してみて下さい。
CO₂濃度が上がると、
- 頭がぼーっとする
- 集中力が低下する
- 眠気が出る
などの影響があります。
そのため、運動時や来客が多いときは一時的に風量を上げるなどの工夫が必要です。
私自身は、最終的に「澄家(スミカ)」を採用したいと考えています。
床下エアコンとの相性や熱交換効率の高さ、メンテナンス性を考えると、今のところベストな選択だと思っています。
キッチンの換気フードレスについて


最近よく見かける「換気フードレス」(レンジフードなしのキッチン)についても質問してみました。
MK工務店によると、九州地方では採用が増えている一方、我が東海エリアではまだ少数派とのことでした。
換気フードレスが成り立つ理由は、
「IHクッキングヒーターでは、油煙が発生するほど高温になりにくい」
という点にあります。
そのため、IHなら換気フードをなくしても油汚れが少なく、掃除が楽になります。
逆にガスコンロでは油煙が多く出るため、換気フードは必須です。
工務店社長自身もIHを使っていて、
「換気フードの汚れが本当に少ない」
と実感しているそうです。
私も「掃除の手間が減る+コストも下がる」ので魅力的に感じました。
あとは…嫁さんの意見次第ですね😅
お風呂に換気扇は必要?
「高性能住宅は乾燥しがちだから、浴室のドアを開けておけば自然に乾くのでは?」
──そう思い、お風呂の換気扇を無くすことができないか工務店に聞いてみました。
結論から言うと、
「夏場は湿気が室内に回るので、換気扇はあったほうがいい」
とのことでした。
確かに、高断熱・高気密住宅は冬は乾燥しやすい反面、夏は湿気がこもりやすい傾向にあります。
エアコンが近くにあり、室内空気が浴室までしっかり循環する設計であれば換気扇を省略できるケースもありますが、一般的にはおすすめしませんとの事でした。
家全体の室温の均一性について
次に質問したのが、「部屋ごとの温度ムラを無くす方法」です。
特に高断熱住宅でも心配しているのが“上下温度差”や“部屋ごとの温度差”。
そこで、PAXノルテ(PAX Norte)のような小型サーキュレーター(空気循環ファン)を導入するのはどうか?と相談しました。


出典: PAX Norte(パックスノルテ)公式サイト(PAX AB社/日本代理店)
しかし、工務店の仲間が実際に自邸で導入したものの、
「思ったより効果が感じられなかった」
とのこと。
工務店の見解としては、
「G3レベルであれば、延床40坪程度ならホールエアコン1台で十分に室温が均一化する」
というものでした。
(※補足)
HEAT20 G3とは、断熱等性能等級7に相当する高水準の住宅性能指標です。
G3クラスの住宅では、外気の影響をほとんど受けず、エアコン1台で家全体を快適に保つことが可能になります。
また、私の念願であるトレーニングルームなど、熱を発する活動の多い部屋では温度上昇が起きやすいので対策が必要とのこと。
人は安静時で約100W、運動中は最大300Wもの熱を発するため、体感温度を下げる工夫が必要です😮
そのため、シーリングファンを使って空気を循環させるのが効果的とのアドバイスを受けました。
このシーリングファンは羽も大きくて価格も手ごろで良さそう😄
結果的に、PAXノルテのような壁付けサーキュレーターはコストがかさむ割に効果が薄い(工務店社長の個人的見解です😅)ことが分かり、採用を見送ることにしました。
実際に体験した人の話を聞けたのは大きな収穫でした。
この様な商品は現在私が住んでいる様な住まいでこそ効果を発揮する物だと思いました😁
吹き抜けの設計について
吹き抜け(リビング上部を開放した空間)は、熱環境の観点から重要な要素です。
工務店のアドバイスでは、
「G3クラスの性能があるなら、南側に吹き抜けを設けるのが理想的」
とのことでした。
理由は、上下階で空気が循環するからです。
この為、吹き抜けのシーリングファンは不要との事でした。
さらに、北側に階段を配置すると上下階の空気がよく循環するため、温度ムラの発生を抑えやすいそうです。
吹き抜けを上手に設計できれば、冬は明るく暖かく、夏は風通しの良い快適な空間を実現できます。
床下エアコンについて
床下エアコンとは、床下空間を温めることで家全体をじんわり暖める暖房方式です。一般的なエアコンのように直接風を出さず、床面を通して輻射(ふくしゃ)熱で部屋を快適にします。
設置位置と運用方法
MK工務店では、エアコンを完全に床下に潜らせるのではなく、床から50〜60mm上に設置するとのこと。
こうすることで、普段は床下暖房として機能しつつ、
- 来客が多くなって室温が上がりにくい時
- 2階の冷房専用エアコンが故障した時
などに緊急用の冷暖房としても使える設計になっています。
(この設置方法は理想と考えていたので同じ思想で良かったです)
配置は基本的にリビングに設置。
もしこの様な「緊急時の利用は想定しない」場合は、脱衣室に設置することも多いようです。
この場合、脱衣室特有の冬の底冷えを解消でき、ヒートショック対策にも効果的です。
エアコンの容量とコスト
採用するのは2.2kWクラスの小型エアコン(6畳程度向け)。
一般的なホールエアコン(廊下用)では1.8kWクラスがよく使われるそうです。
小型機種で済むため、購入コストが抑えられるのは大きなメリットです。
寿命とメーカー選定のポイント
工務店いわく、常時稼働する床下エアコンは5〜6年で寿命を迎えるケースが多いとのこと。意外に早いですね。
壊れる箇所はほぼ決まっていて、冷媒管(れいばいかん:エアコン内の冷媒ガスを通すパイプ)のコーナー部にピンホール(小さな穴)が開くのが典型的な故障原因。
この弱点に対して、配管構造の改良で対策しているのが「コロナ」と「富士通ゼネラル」とのことでした。
除湿と再熱除湿について
6月の梅雨時期など、「肌寒いのに湿度が高い」日は除湿が重要です。
この時に役立つのが再熱除湿機能。
これは、空気を冷やして湿気を取り除いた後、再び温めてから送風する方式で、室温を下げずに除湿できるのが特徴です。
ただし再熱除湿を搭載している機種は高価で、
「”本物”の再熱除湿」は三菱電機と日立の上位モデルだけです。
コストを抑えたい場合は、
- 梅雨時の肌寒さ → 床下エアコンで暖房運転
- 湿度対策 → ホールエアコンで冷房除湿
という併用運転を推奨されました。
冷暖房同時運転というのはなんだか背徳感があります😁
暖気の循環とファンの要否
床下エアコンの暖気は床下で均一化されないのでは?と疑問を持っていたので「床下ファンなどで暖気を循環させた方が良いのでは?」と質問したところ、工務店の回答は明確でした。
「エアコン自体の風圧で十分に床下へ暖気を押し込むため、ファンは不要です。」
床構造が剛床(ごうしょう)の場合、床面からは空気が抜けにくく、設計された排気口(吹出口)から狙った位置に暖気が出るように調整されているとのこと。
そのため、追加ファンやダクト設置といったコストのかかる設備は不要という結論になりました。
これは非常に合理的で、メンテナンス面でも安心できる設計です😀
木目調のアクセントについて
ここからは外周りの議論をしました。
外壁のアクセントとして提案されたのは、東レのラップサイディング(TORAY ラップサイディング)でした。この製品は目地(めじ)レス構造で、板を一枚一枚「鎧張り(よろいばり)(※)」のように重ねて施工します。
見た目はまるで本物の木板のようにリアルで、外観に高級感と温かみをプラスできます。


出典:製品紹介|LAPSIDING(ラップサイディング)|東レ建材株式会社
※補足解説(初心者向け):「鎧張り」とは
板状の外壁材を上下に少し重ねながら張っていく伝統的な工法。
水の侵入を防ぎつつ立体感のあるデザインになるのが特徴です。
木目調サイディングは、玄関まわりやバルコニーの一部にアクセントとして取り入れると、外観全体の印象がぐっと引き締まります。
コーキングについて
外壁の継ぎ目や窓まわりの隙間を埋めるために使われるのがコーキング(またはシーリング)材です。
紫外線や雨風に晒されるため、家の防水性と耐久性を左右する非常に重要な部分です。
私の知っている中では、オート化学工業の「オートンイクシード」が最も高耐久で、寿命30年クラスと言われています😮


ただし、工務店では同じオート化学製の別グレード製品(耐久20〜25年クラス)を標準採用しているとのこと。
一般的なハウスメーカーが使う「耐用年数10年前後」の製品とは一線を画しており、標準仕様でも十分に高耐久です。
※補足解説(初心者向け):
コーキング材は10年程度で硬化やひび割れを起こし、雨漏りの原因になることも。
そのため、高耐久品を採用しておくと将来的なメンテナンスコストを大幅に削減できます。
ルーフィングについて
屋根材(瓦やガルバリウム鋼板など)の下に敷く防水シートを「ルーフィング」と呼びます。
雨水が侵入しても建物内部に達しないようにする“最後の防水ライン”です。
工務店では、田島ルーフィング社の「ライナールーフィング」を標準採用していました。
この製品の耐久性は約30年とされており、コストと性能のバランスが非常に良いです。


より上位の「マスタールーフィング」(耐久60年クラス)もありますが、価格が高く、一般住宅では採用例が少ないとのことでした😅
板金屋根と通気層の重要性
余談ですが、担当者から「板金屋根とルーフィングの間に通気層を設ける施工をしている会社は県内ではほとんどない」との話もありました。
まぁこの手の話は話半分に聞いておくとして・・・
この通気層とは、屋根材とルーフィングの間に空気を流すための隙間のこと。
金属屋根は日射を受けると非常に高温になるため、通気層がないと熱がルーフィングに直接伝わり、劣化が早まるおそれがあります。
※補足解説(初心者向け):
通気層の有無は、施工会社によって対応が異なるので、
契約前に「屋根の通気層を設けていますか?」と確認しておくと安心です。
ウルト(WÜRT)のルーフィングについて
ドイツの建材メーカーウルト(Würth)のルーフィングは、欧州規格で耐久80年を誇る超高耐久品とのこと。


ただし、
- 日本の高温多湿な環境でどこまで耐えられるか不明
- 施工がテープ止め(機械締結不可)で、タッカー固定ができない
といった理由から、工務店としては採用に慎重なようです。
外回り関連の仕様 まとめ1
外回りについて、商品名が沢山出てきたので一旦まとめます。
| 項目 | 採用予定 | 耐久年数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 外壁アクセント | 東レ ラップサイディング | 約30年 | 木目調・鎧張り・目地レス |
| コーキング | オート化学製 標準グレード | 約20〜25年 | オートンイクシードの下位モデル |
| ルーフィング | タジマ ライナールーフィング | 約30年 | バランスが良く標準採用 |
| (参考)高耐久仕様 | マスタールーフィング | 約60年 | 高額のため一般採用少 |
| (参考)高耐久仕様 | ウルト製ルーフィング | 最大80年 | テープ施工・耐久未知数 |
野地板(のじいた)について
まず、「野地板」とは屋根材(瓦や金属板など)の下地となる板のことです。
雨漏りや結露が起きたとき、最初に影響を受ける部分でもあります。
一般的な野地板は構造用合板ですが、これは「木片+接着剤」で作られているため、もし雨水が侵入すると接着剤層で水が滞留し、乾きにくく、腐食しやすいという欠点があります😥
その対策として、工務店では「ウルトMDF(透湿MDF)」を使うこともあるとのこと。
この材料は水を下方向に逃がす構造になっているため、濡れても乾燥しやすく、腐食に至りにくい特徴があります。
ただしデメリットもあり、小屋裏(屋根裏)の湿気を吸いやすい性質があるため、湿度管理を考慮した設計が必要になります。
※補足解説:「MDF(中密度繊維板)」とは
木材を繊維状にほぐして接着剤で固めた板。滑らかで加工しやすいが、湿気には弱い性質があるため、建築用には「透湿タイプ」や「耐水MDF」などの改良品が用いられます。
また、野地板の板厚を24mmにすることで、仮に腐食しても穴が開くまでの時間を稼ぐ「延命策」にもなるとのこと。費用対効果を考えると、この方法は非常に現実的だと感じました。
棟換気(むねかんき)について
「棟換気」とは、屋根の一番高い部分(棟)に設ける通気口のこと。
小屋裏にこもった熱気や湿気を自然に排出してくれる非常に重要なパーツです。
工務店では標準で、アイルーフⅡ(株式会社ニチハ)を採用しているとのこと。
屋根の端から端まで換気を確保(※)しており、実際に屋根に上がると風がヒューヒューと通る音がするほど換気が効いているそうです😮


また、私が推していたハウゼコ社の「スピカBT」への変更も可能とのことでした。
※補足解説:換気の重要性
棟換気は住宅の耐久性に影響する重要な部材です。
この換気が十分に機能していないと、屋根裏の湿気が抜けずに構造材(木材)が腐朽したり、断熱材にカビが発生するなど、長期的に住宅の寿命を縮める原因となります。
換気部材に関して、私は屋根の端から端まで棟換気を連続して施工しておくのが理想だと感じています。
短い区間だけ換気を設けた場合、屋根裏の一部で空気が滞留しやすく、十分な換気量(通気断面積)が確保できないことがあるためです。
ハウゼコ スピカBTの特徴
- 暴風雨時でも漏水の可能性が非常に低い通気部材
- 軒先(のきさき)からの毛細血管現象(※)による水の吸い上げを防止
- 各メーカーの試験データでも漏水量が最も少なかった実績あり


出典: ハウゼコ スピカBT(公式)
※補足解説:「毛細血管現象」とは
細い隙間を水が重力に逆らって上がっていく現象のこと。
雨風が強いと、屋根の隙間から水が逆流してしまうことがあります。
棟換気まとめ
- アイルーフⅡ → 実績豊富・コスパ良
- スピカBT → 高防水性能・高価格
どちらも優れた選択肢ですが、耐風・耐水性能を重視するならスピカBTが個人的には安心です。換気部材にこだわっている人もなかなかいないと思いますが押さえておきたい重要な部材ではあると思います。
基礎の「打ち継ぎ部」について
「打ち継ぎ部」とは、コンクリートを一度に打設できず、途中で継ぎ足す箇所のことです。
住宅の基礎では、土台の下部分(ベース)と立ち上がり部分を別日に分けて打つケースが多く見られます。
この打ち継ぎ部で問題になるのが「コールドジョイント」です。
これは、先に打ったコンクリートが固まり始めた状態で新しいコンクリートを打ち足すと、境界面で強度が落ちる現象を指します。
計算上の曲げ強度の比較がこちら:
| 施工方法 | 強度(基準比) | 解説 |
|---|---|---|
| 一体打ち(同時打設) | 100 | 最も強い。理想的な方法。 |
| 未処理の打ち継ぎ | 30 | コールドジョイント状態。非常に弱い。 |
| チッピング(表面荒し) | 66 | 表面を削って新旧コンクリートを密着させる方法。 |
| エポキシ樹脂処理 | 70 | 接着剤のような樹脂で結合。ただし劣化は未知数。 |
工務店ではこの中でもチッピング(表面荒し)工法(※)を採用しているとのことでした。
未処理のまま継ぎ足す会社もあるようなので、これは非常に安心できる内容です。
※補足解説:「チッピング」とは
打ち継ぎ面をハンマーや特殊機械で荒らし、新しいコンクリートとの付着力を高める施工方法。実務的には最も現実的で信頼性の高い対策です。
外回り関連の仕様 まとめ2
あまり馴染みのない建材の話でしたので整理のために一度まとめます。
| 項目 | 採用・候補 | 特徴・効果 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 野地板 | ウルトMDF or 合板24mm | 水抜け性◎、吸湿性△ | 耐久性アップの延命策 |
| 棟換気 | アイルーフⅡ(標準) | 換気効率◎、コスパ良 | 実績豊富 |
| 棟換気(代替) | スピカBT(ハウゼコ) | 防水性能◎、高価 | 暴風雨地域におすすめ |
| 基礎打継ぎ | チッピング処理 | 強度66%確保 | 樹脂より信頼性高い |
アンカーボルトの熱橋(ねっきょう)対策について


アンカーボルトとは、基礎コンクリートと土台を固定するための鉄製ボルトのことです。
(※家の「骨格」となる構造をしっかり固定するための重要な部材です)
金属でできているため、冬は外気の冷たさが内部に伝わりやすく、これを「熱橋(ねっきょう)」と呼びます。この部分が冷えると、まれに結露を起こすことがあります😨
工務店では、これらの熱橋部分にウレタン吹付(発泡断熱材)を施して対策しているとのことでした。
ただ、工務店の説明によると「致命的な結露が起こるほどではない」とのこと。
私自身も結露面積が小さいため、仮に少し発生しても自然に乾く範囲だと思いました🤔
とはいえ、こうした“おまじない的”な対策をしてくれる工務店は、他の部位も同様に細部まで気を配っているという印象が持てました。安心できますね。
犬走(いぬばしり)について


犬走(いぬばしり)とは、建物の基礎の外側に設ける細い通路のような部分です。昔から犬がぐるりと家のまわりを走れるほどの幅があることから、こう呼ばれています。
主な役割は「雨水の跳ね返り防止」や「泥はね防止」です。
私は基礎コンクリート打設時に一体で施工できないか確認しましたが、工務店からは「外構工事で行ったほうが安い」との回答。
また、基礎と一体で施工すると水平が取りにくく、将来的に苔の発生のリスクもあるためおすすめしないとのことでした。
会社の同僚(築10年)の家は犬走を砂利敷きにしていますが「これで十分」とのこと。私も同じく砂利仕上げでよいと判断しました😁
コストを抑えつつ、メンテナンス性も高い選択肢です。
砂利の下の防草シートは高耐久で有名なデュポン社のザバーンを採用したいと思います。
構造材(こうぞうざい)について
家の骨組みに使われる木材を構造材(こうぞうざい)と呼びます。
工務店では「一般流通材(プレカット工場で加工される通常材)」を使用しているとのことでした。
私はてっきりJAS材(日本農林規格による品質保証付き木材)を使っていると思っていましたが、
希望すれば+50万円でJAS材へ変更可能とのこと。
JAS材のメリット
- 含水率・強度・寸法精度が保証されている
- 構造計算(耐震計算)に「根拠」を持たせやすい
ただし、工務店の話では、構造計算は「流通材の強度」を前提にしても可能とのこと。
つまり、JAS材でなくても構造上の安全性は確保できるということです。
▶ JAS制度:全国木材検査・研究協会
これだけ性能にこだわる工務店が「流通材で十分」と言うなら、その言葉には説得力があると思います。コストと性能のバランスをよく考えた判断だと思いました😀
サッシについて
工務店ではトリプルガラスサッシ[YKK APW 430]が標準仕様とのことでした。


この「APW430」は、国内トップクラスの断熱性能を誇る樹脂製トリプルガラスサッシです。
一般的なアルミサッシよりも熱を伝えにくく、冬は暖かく、夏は涼しい家づくりに貢献します。
工務店の話では、引き違い窓(左右にスライドして開閉するタイプ)は気密性が低く、開閉も重いため、おすすめは「FIX窓+スライディングドア」とのこと。
スライディングドアは、閉めるときに最後に圧力をかけてロックする構造なので気密が高く、開け閉めも軽快です。
サイズはW2560mm(2.56m)の大開口を採用すると外観・内観ともに美しく仕上がるそうです。
ただし、家具や家電の搬入時には引き違い窓が1か所あると便利です。
そのため、用途に合わせて使い分けるのがベストだと感じました。
ちなみに冷蔵庫位の幅だったら先ほどのスライディングドアから搬入する事は可能との事でした。
ちなみにこのスライディングドア、色は白しか選べないそうです。
黒系の内装を目指している人にはつらいところだと思います。
内部納まりサッシは採用できる?
通常、窓サッシは「外部納まり」と呼ばれる方法で取り付けます。
これは、雨水が入りにくいよう外壁側にサッシを配置する一般的な構造です。
一方で「内部納まり」は、壁の室内側にサッシを寄せて取り付ける方法。
断熱ラインを室内側にそろえやすく、断熱性能の向上が期待できます。
ですが、Ua値などは改善しない為、一般的にHMでは採用されない構造です。
パッシブハウスを手掛けている工務店では性能に影響する為、採用される傾向があります。
ただし、内部納まりは
- 外枠を木製や板金で造作する必要があるためコストが上がる
- 雨水が溜まりやすく、防水設計に注意が必要
という弱点もあります。
工務店の説明でも「断熱を最優先する“ロマン構造”ではあるが、費用との相談」とのこと。
個人的には、性能とデザインを両立したロマン仕様として魅力を感じています😀
アウターブラインドについて


外付けの日射遮蔽(しゃへい)装置として、アウターシェードよりもさらに機能性があるのがアウターブラインドです。
簡単に言うと、「屋外に設置するブラインド(外付けルーバー)」で、夏の日射を窓の外でカットしつつ、冬はブラインドを開けて採光を確保できます。
代表的な製品としては、
▶ アウターブラインド:ヴァレーマ(Warema)外付けブラインド
▶ アウターシェード:LIXIL 外付けブラインド スタイルシェードZ
アウターブラインドは価格が高く、工務店での見積もりでは2窓で約70万円。
性能は魅力的ですが、コスト面から採用できなそうです。
一方アウターシェードは1窓10万円。
耐久性は10年程度との事でした。
私の場合はコストを重視して軒+すだれで良いかと思っています😁
床材の仕上げについて


床の仕上げ塗料は、オスモカラー(OSMO)を使用するとのことでした。
▶ 公式サイト:オスモカラー(OSMO & EDEL)
自然由来の植物油とワックスをベースにした塗料で、
木の呼吸を妨げず、しっとりとした無垢材の質感を保ちながら保護できます。
また、同様の自然塗料としてプラネットジャパン(Planet Japan)の製品も使うことがあるとのこと。
▶ 公式サイト:プラネットジャパン|自然塗料
工務店としてはコスパ面でオスモが優秀と判断されているそうで、私も今回はおすすめに従って採用すしたいと思います。
壁材について
標準仕様は珪藻土クロスとのことでした。
珪藻土クロスは、気持ちばかりの調湿効果(湿気を吸収・放出する機能)がありますが、本物の珪藻土塗り壁とは異なり、基本的には「紙クロスに珪藻土粉を混ぜた仕上げ」です。
私としては、過去にクロス(壁紙)劣化後の補修を1部屋分施工して面倒だった経験から、塗装仕上げや塗り壁を希望しています。
工務店によると、石膏ボードに直接塗る「直塗り工法」ならコストを抑えられ、漆喰でもローラー施工ならかなり安く仕上がるとのこと。
工務店標準のクロスは上から塗装可能との事でメンテ性は良さそうでした。
個人的には採用しても良さそうだと感じています😄
最終的には、実物サンプルを見て質感とメンテ性を確認してから判断するのが良いと思います。
壁の角部について
壁の出隅(でずみ:角の部分)は傷がつきやすく、塗装が剥がれるリスクがあります。
そのため、補強材(コーナー材)を下地に入れると、耐久性を高めることができます。
ただしコストは上がるため、工務店からは「剥がれたら塗ればいい」とのアドバイス。
その通りだと納得しつつ、人が頻繁に通る廊下やドア周りなど、数カ所に絞って採用したいと思います。
照明について


照明はダウンライトが基本提案でした。
私は「交換型(電球交換できるタイプ)」を希望しましたが、工務店からは「非交換型(LED一体型)の方が安価」との説明がありました。
確かに、近年は交換型も価格が下がってきていますが、依然として初期費用は倍以上のケースもあります。そのため私は、ダウンライトを必要最小限に減らし、基本はE26ソケット式照明に変更する方針にしたいと考えています。
ただ私の場合、性格上、将来的に電気工事の資格を取って電気関連を色々とやってそうな気もしています。なので初期費用優先で検討しても良いかもしれません😅


※補足解説:
「ダウンライト」とは天井に埋め込む照明器具。スッキリするが、交換がしにくい。
「交換型」は電球を交換できるタイプ。
「非交換型」はLEDが内蔵されており、切れたら器具ごと交換。
ハイドアについて


【その他ハイドア製品例】神谷コーポレーション「フルハイトドア」
標準仕様はH2000mm(高さ2m)のドア。
オプションでハイドア(H2400mmなどの天井までのドア)(※)へ変更可能で、+2万円/箇所ほど。
全10箇所で+10〜20万円程度のコストアップとのことでした。
おしゃれアイテムのハイドアは可能な限り採用したいですがそもそも建具(ドア)の数が多いとコストも上がるため、不要なドアは極力減らす方向で検討中です。
※補足解説:
「ハイドア」は視覚的に天井が高く見え、空間がスッキリします。
ただし、重量が増えるため丁番(ドア金具)の耐久性にも注意が必要です。
修理は専用部品を採用している場合、費用が高いので工務店に確認しましょう。
玄関ドアについて


標準仕様はYKK AP イノベストD50(半樹脂タイプ)。
さらに、キムラ製ドアも採用可能とのことでした。
キムラのドアは断熱性能U値=0.68W/㎡・K(※)と非常に優秀ですが、カラーバリエーションが白のみという点がネック。一方、ガデリウス製ドアはデザイン性に優れるものの、「塗装が弱い」と工務店は判断されている様です😥
また、最近ではユダ木工が断熱性能を大幅に向上させたとのことで、工務店も実際に工場見学をされたようです。性能は確かに上がったそうですがコストも上がったとの事でした😅
最終的には「イノベストD50(半樹脂タイプ)」が良いかと思っています。
▼参考リンク
※補足解説:
「U値(熱貫流率)」とは、ドアや窓の断熱性能を表す指標で、数値が低いほど断熱性が高くなります。例えば、U値0.68W/㎡Kはかなり高性能で、寒冷地仕様にも対応できるレベルです。
床タイルについて


私は600mm角のモルタル調タイル(※)を希望。
個人的にかっこいいと思っています。
一見すると、ミラタップ(旧サンワカンパニー)が安く見えますが、買値はリクシル(LIXIL)の方が安価だったとのことです。
そのため、希望デザインに近いLIXIL製タイルの中から安価なものを選定してもらおうかと思います。
▼参考リンク
※補足解説:
「モルタル調タイル」とは、セメントのような無機質な質感を再現したデザインタイルで、玄関や土間・テラスに人気です。滑り止め加工(ノンスリップ)があるかも要チェックです。
玄関小物収納について
玄関まわりの収納にはパンチングボード(有孔ボード※)を採用予定。
ただし、「磁石で小物を固定するのはどうか?」とも考えていた私に対し、工務店からは「石膏ボードが着磁処理された商品には磁石で軽い物しか付かないのであまりおすすめしない」とのアドバイス。
また、マグネット対応の下地ボードや鉄板ボードは高価です。
そのため、私は「見えない収納内部の壁面には外壁用の余ったガルバリウム鋼板(※)を貼る」ことで代替するアイデアを検討中です😀
※補足解説:
パンチングボード…穴あきボード。フックを引っ掛けて小物を収納できる。
ガルバリウム鋼板…金属製の外壁材。錆びにくく、磁石がつくので収納の壁面にも応用可能。
調光・調色照明について


出典:リビングライコン|住宅用照明器具 | Panasonic
当初はPanasonicの「リビングライコン」(有線式照明コントローラー)を検討。
しかし「時代は無線」と思い、Bluetooth対応の調光・調色照明も候補に挙げていました。
ところが工務店からは、
「リビングライコンのように物理ボタンで操作する方式の方が安定している」
と強く勧められました。
理由は、Bluetooth照明だと「接続が切れる/再ペアリングが必要/複数台管理が面倒」という実際のトラブル経験(事務所で採用)があったため。
私もBluetoothイヤホンやヘッドセットの接続不安定さに共感し、今回は無線照明を見送る方向になりそうです😅
体験談を聞くことが出来て良かったです。
※補足解説:
調光=明るさを変える機能
調色=光の色(昼白色・電球色など)を変える機能
Bluetooth制御照明はスマホ操作できるが、Wi-Fi環境や接続安定性に左右される点がデメリット。
オーディオ空間について
映画や音楽を楽しむ際、「音の反射やこもり(定常波※)」を抑えることが重要です。
定常波とは、壁に音が何度も反射して特定の周波数が共鳴してしまう現象のこと。音がこもったり、特定の音域だけ強調される原因になります。
そこで、壁の入隅(角の部分)に吸音材を仕込むことで対策を検討。
「パンチングボード(※)を使い、内部に断熱材を入れて吸音構造にできるか?」と質問したところ、施工可能とのことでした。
工務店からの提案は、
「吸音材にはロックウール(密度の高い断熱材※)が最適」
とのこと。ロックウールは繊維が密で音のエネルギーを熱に変換しやすいため、プロの音響室やスタジオでも使用されています。
ちなみに、社長さんが元家電メーカーオーディオ部門出身とのことで、音響の知識が豊富なのも納得です。
あまり費用が掛からない範囲で採用を検討していきたいと思います。
※補足解説:
定常波(ていじょうは):部屋の形やサイズにより、音が反射して一部の音域が強調・減衰してしまう現象。
ロックウール:耐熱・吸音・断熱性に優れた鉱物系断熱材。
パンチングボード:小さな穴が多数あいた板材。内部に吸音材を仕込むと、音を効率的に吸収できる。
小屋裏に畳スペースを配置?
小屋裏(屋根裏収納)に畳スペースを設ける案も検討しました。
小屋裏の低い天井と畳の相性が良いと思ったからです。
また、子供の遊び部屋としても活用できそうです。
ただし、床組みで60mmほど上げる必要があるため、ただでさえ1400mmと制限のある天井高さが無くなり空間としては不利になるとのこと。
工務店からは「コストと使い勝手を考えるなら置き畳かカーペットでも十分」との意見をもらいました。確かに、普段使わないスペースに無理して本格的な畳を入れる必要はなさそうです。
MK工務店の場合、そもそも標準仕様では小屋裏はなく、追加費用がかかります。
どの程度必要かを見極めて進めていきたいと思います。
▼参考リンク
キッチン天井の吸音について
以前、ホームセンターでダイケンの吸音天井材のデモ体験をしたことがあります。
箱の中にスピーカーがあり、吸音材の有無で音の響き方が全く違うことに驚きました😮
キッチンの天井にその素材を使えば、「料理の音でテレビの音が聞こえない問題」を解消できるのでは?と考えていました。
ところが、工務店からは
「吸音ボード単体では効果は限定的。天井裏にロックウールを入れる方が効率的」
とのアドバイス。
つまり、吸音するには吸音材自身の質量が重要だということでした。
ここはプロの意見に従う事にします。
※補足解説:
吸音材=音を吸収して反響を抑える素材。ロックウールやグラスウールが代表的。
遮音材=音を通さないようにする素材。吸音とは別の目的。
コンロ前の壁について
ここは家づくり中によくある「開放感 vs 清掃性」の意見分かれポイント。
私は「ガラスを使って開放感を出したい」派。
一方、嫁さんは「掃除がしやすい壁の方が良い」派。
しかし、工務店からは意外な回答。
「IHコンロなら、ガラスも壁も不要です。」
ガスコンロは油の温度を細かく調整できないため、どうしても油煙(ゆえん)が多く発生します。
その煙は壁沿いに流れる性質(コリアンダー効果)があるため、コンロとダクトの間に壁(仕切り)を設けて煙を誘導する必要があります。
一方、IHクッキングヒーターなら温度を自動で調整できるため油煙が少なく、仕切りは不要との事😮
結果的に、今回は「何も設けないオープンスタイル」になりそうです。
▼参考リンク
※補足解説:
IHクッキングヒーター:電磁誘導加熱方式で火を使わず調理できる。
キッチンパネル:壁に貼る耐熱性・防汚性のあるパネル。清掃性が高く、ガス使用時に必須。
水回りの床材について


出典:ボロン ボタニック チリアブラウン(500角)|ビニル床材
水回りの床材は、見た目・耐久性・清掃性のバランスがとても大切です。
私は、デザイン性と高級感で人気の「ボロン(BOLON)」を採用したいと考えています。スウェーデン発のテキスタイル床材で、ホテルや商業施設にも多く採用されています。
ただし、工務店では採用実績がなかったため、使用感は不明とのことでした。
代替案として、東レ製の店舗用クッションフロアを提案しました。見た目は似ていますがとても安価です。ただし店舗用は工務店いわく「においが強い」とのこと。
これは樹脂(PVC)特有の揮発性成分によるもので、新築時の臭いが苦手な方には注意点です。
最終的に工務店からは「フロアタイルが良い」との意見をもらいました。
ただし、フロアタイルはタイル同士の目地(すき間)から水が侵入するリスクがあるため、クッションフロアの方が防水性が高いという意見ももらいました。
実際、工務店の社長宅でもクッションフロアを採用しているとのことでした。
施工面積が限られる脱衣所などでは、多少コストを上げても「質感と耐久性」を優先してボロンを選ぶのもアリだと思います。
※補足解説
クッションフロア(CF):塩ビ製の柔らかい床材で防水性が高く、掃除がしやすい。住宅では洗面・トイレに多く使われる。
フロアタイル:塩ビを固めた硬質タイプで、高級感があるが防水性はCFに劣る。
きれい除菌水の導入


次に、洗面所の清潔性を上げるためにTOTOの「きれい除菌水」を検討しています。
これはTOTO独自の技術で、水道水を電気分解して次亜塩素酸水を生成し、歯ブラシや排水口のカビ・ぬめり・臭いを防ぐという優れモノです。
私が気になっていたのは「歯ブラシにたまる謎の汚れ」をどう防ぐかという点でした😣
ネットで調べると、TOTOの洗面台以外でも使えるように見える「きれい除菌水ユニット単体」が販売されています。
ただし、実際にそれを他メーカーの洗面ボウルに接続できるかは不明。
そこで、工務店経由でTOTOの営業に確認してもらうことになりました。
同時に「ボウルと水栓だけTOTO製を単品発注して造作洗面ができないか」といった事も確認してもらいましたが回答は
「きれい除菌水ユニットを他メーカーに接続するのは不可」
「ボウルと水栓の単品発注は不可」
との事でした。
リクシルに関しては単品発注が出来るのでTOTOにも望みをかけていましたがTOTOでは出来ないとの事で残念な結果となりました。
※補足解説
きれい除菌水:TOTOの独自技術。薬品を使わずに電解水を生成し、菌の繁殖を抑える。
次亜塩素酸水:弱酸性の除菌水。漂白剤と違い低刺激で、キッチンや洗面にも安全に使える。
工務店打ち合わせチェックリスト


今回のブログのまとめです。
必要なところを抜粋して使ってみて下さい。
【打ち合わせ・事前準備】
□ 仕様要望リストを事前送付し、各項目に○×で可否回答をもらった
□ 工務店へ「14の質問」と希望の仕様・性能・予算をメールで事前送付した
□ 見積りは「標準仕様」で依頼し、議論項目ごとの増減の金額を出してもらうよう依頼した
□ 選定基準(坪単価105万円/断熱等級7/太陽光10kW+蓄電池14kWhなど)でHMを絞り込んだ
【耐力面材(外壁下地)】
□ 耐力面材の種類(例:EXハイパー等)と「透湿性/夏型結露対策」の仕様を確認した
【地盤調査】
□ 地盤調査方法を確認した
□ 土のサンプル採取の有無と、そのサンプルで液状化や腐植土の簡易判定ができるか確認した
□ 地盤会社が保有する過去の調査結果を確認してもらった
□ 液状化や不安があれば、追加でボーリング調査や微動探査の提案があるか
【防蟻処理・土台】
□ 防蟻処理の方法(ホウ酸処理等)と標準施工範囲(例:1F天井まで)を確認した
□ 家全体処理のオプション費用(例:+20万円)やメリット・デメリットを確認した(テープ粘着性等)
□ 土台材の防蟻処理(ACQの揮発性、AZNのオプション費用+効果)を確認した
□ 土台に使う樹種(ヒバ、ヒノキ等)や防蟻済み木材の採用可否の確認
【透湿防水シート・気密シート】
□ 透湿防水シートの製品と固定方法(テープ止め/防水タッカーの採否)を確認した
□ 気密シート(可変気密シート等)の採用可否と理由(地域の結露シミュレーション)を確認した
□ 代替案(室内側気密シート廃止+外断熱ネオマフォームでの気密)についての理解
【日射取得・遮蔽(η値・外付け対策)】
□ ηAc(冷房期日射取得率)・ηAh(暖房期)等のシミュレーション可能か(ηAc例:0.7等)
□ 外付け日除け(アウターシェード等)の必要性・耐久性(例:10年)・費用を検討したか
□ すだれ・よしずなどの低コスト代替案を比較したか
【シミュレーション・設計ツール】
□ 建築シミュレーションで使用するソフト(ホームズ君等)の有無を確認したか
□ Excelベースの手計算で実施する場合の精度を確認した
【断熱(屋根・壁・土間)】
□ 桁上断熱の仕様(例:XPS105mm+GW105mm×2)と熱抵抗値(例:R=8.5)を確認した
□ 小屋裏利用を想定する場合の屋根断熱オプションと費用を確認した
□ 壁断熱の仕様(内断熱:16K GW105mm or 20K、外断熱:ネオマフォーム45mm)を確認した
□ 土間断熱(スラブ下断熱)の仕様を確認した
□ 玄関の寒さ対策(上がり框に床下エアコンの吐出口設置等)の確認
【換気システム】
□ 換気方式(ダクト式推奨)を採用するかダクトレスを採用するか確認
□ 第三種換気にするか(ルフロ等)/第一種換気にするか(澄家等)を決めたか
□ 澄家採用時の床下エアコンとの風量バランス・逆流リスクを設計で対策するか確認した
□ 第一種換気を低段階(2–3)で運用する場合のランニングコストを確認
□ CO₂自動調整不可の留意点を確認
【キッチン換気(フードレス)】
□ キッチン換気フードレス採用の可否(IHなら可、ガスならフード必要)
【浴室換気】
□ 浴室換気扇の設置有無を決定したか(夏場の湿気対策を考慮)
【室温均一性・空気循環】
□ サーキュレーター(PAXノルテ等)導入の効果とコストを評価した(導入見送りの判断等)
□ 延床40坪程度でホールエアコンのみで温度均一化が可能か確認した
□ トレーニングルーム等高発熱室の対策(シーリングファン等)を決めた
【吹き抜け配置】
□ 吹き抜けの位置(南側に配置するか、北側階段の場合の影響)を決定したか
【床下エアコン(設置・運用)】
□ 床下エアコンの設置高さ(床から50–60mm上)と設置位置(リビング/脱衣室)を決めたか
□ 床下エアコンの容量(例:2.2kW)とホールエアコン容量(例:1.8kW)を決定したか
□ 常時運用に伴うメーカー・機種選定(耐久性対策:コロナ・富士通等)を行ったか
□ 再熱除湿機能(6月の除湿対策)の必要性と高額機種(三菱・日立等)の採用可否を検討
□ 6月の運用方針(床下エアコンで暖房、ホールエアコンで冷房除湿等)を決めたか
□ 床下暖気拡散に追加ファンが不要か確認した
【外壁・コーキング・ルーフィング】
□ 外壁アクセント材(東レのラップサイディング等)採用の検討
□ コーキング材の種類(オートンイクシード等の耐久性)を確認し採用の検討
□ ルーフィング(タジマ ライナールーフィング等)の標準仕様と耐久性(30年等)を確認したか
□ 長寿命ルーフィング(例:ウルト等)やその施工法(テープ止め)とリスクを理解した
□ 板金屋根下の通気層(隙間)を確保する施工が行われているか確認した
【野地板・棟換気・基礎打継ぎ】
□ 野地板材の種類(ウルトMDF等)・水抜け性・板厚(例:24mm)を確認した
□ 棟換気の製品(アイルーフⅡ、ハウゼコ スピカBT等)とその換気量を確認したか
□ 基礎打継ぎ部の処理(チッピング採用等)を確認し、強度差を把握した
【アンカーボルト・犬走・構造材】
□ アンカーボルト等金物の熱橋対策(ウレタン吹付等)を確認した
□ 犬走の施工タイミング(基礎打ち一体 vs 外構で後施工)と仕上げ(砂利等)を決めたか
□ 構造材(流通材)採用の確認、JAS材への変更オプション(+50万円等)を検討したか
【サッシ・内部納まり】
□ サッシ仕様(トリプルサッシ:YKK AP APW430等)を確認したか
□ 内部納まりサッシ(断熱優先)の採用可否と追加造作・防水リスク・費用を確認した
【アウターブラインド・床材仕上げ】
□ アウターブラインド導入の可否と見積(例:2窓で約70万円等)をした
□ 床材仕上げ(オスモ等の塗料)、コスパを確認した
【壁材・角部補強・照明・ハイドア】
□ 壁材(珪藻土クロス標準、石膏ボード直塗りや漆喰ローラー施工の採否)を決めたか
□ 壁角の補強材(コーナー補強)をどの箇所に採用するか選定したか
□ 照明方針(ダウンライト削減/ソケット式中心/必要箇所のみ交換型採用)を決めたか
□ ハイドア採用箇所と増額金額(例:1箇所+2万円)を決めたか
【玄関ドア・床タイル・玄関収納・調光照明】
□ 玄関ドア候補(イノベストD50、キムラ、ユダ木工等)を断熱性・色・塗装耐久性で比較したか
□ 玄関床タイル(600mmモルタル調、LIXIL等)を選び見積りを取ったか
□ 玄関小物収納の下地(パンチングボード採用可/磁石使用の可否)を決めたか
□ 調光・調色照明の制御方式(物理ボタン式リビングライコン優先かBluetooth等無線か)を決めたか
【オーディオ空間・小屋裏畳・キッチン吸音・コンロ前】
□ 入隅の吸音対策(パンチングボード+内部にロックウール)を採用するか決めたか
□ 小屋裏の畳スペース(床上げ60mm等)を造作するか、置き畳/カーペットにするか検討
□ キッチン天井の吸音対策(天井裏にロックウールを仕込む案を優先)を検討した
□ コンロ前の仕切り(ガラス/壁/無し)を調理種(IH or ガス)に合わせて決めたか
【水回り・除菌水】
□ 水回り床材の最終決定(BOLON、クッションフロア、フロアタイルのいずれか)を行ったか
□ BOLON採用の施工実績・見積り確認を行った(施工可否含む)
□ TOTO「きれい除菌水」ユニット単体やボウル+水栓単品発注は不可
まとめ
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
家づくりにおいて「知る・考える・比べる」というステップを踏むのは、想像以上に大変なことです。ですが、あなたがこのブログをここまで読まれたということは、確実に一歩ずつ理想の住まいに近づいている証拠です。
多くの人が感覚や雰囲気だけで決めてしまう中で、知識を得てから判断しようとする姿勢は、後悔しない家づくりの最大の武器になります。
今回の記事では、私自身が体験してきた過程や調べ抜いた情報をもとに、できるだけ分かりやすくまとめました。もし少しでも「なるほど」「これは役に立ちそう」と感じていただけたなら、それだけでこのブログを書いた意味があります。
これから家づくりを進める中で、今日の学びを一つずつ実践していけば、きっと納得のいく選択ができるはずです。焦らず、でも確実に。あなたのペースで進めてください。
もし「ここをもっと深掘りしたい」「別のテーマも知りたい」と感じたら、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。あなたの理想の家づくりを応援しています。
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