
間取り、自分で考えてきたんすよ!見てもらったらプロもビックリかも?

「・・・気持ちはわかる。でも、その間取り、初回で出すと地雷になるかもよ?
こんにちは。
先日、初めて地元の工務店の事務所に伺い、打ち合わせをしてきました。
この工務店は以前、構造見学会に行った工務店になります。
事前に質問リストを作成して意気揚々と臨んだものの……、思うように話が進まず、打ち合わせ終了後にはげっそり。同席していた嫁さんからは「ずっと顔が死んでたよ」と後で指摘される始末でした。
もともとコミュ力に自信がない私は、今回の失敗で1週間くらい「工務店怖い、工務店怖い!!」状態に……。今回はそんな反省をふまえて、次回に活かすための対策を備忘録としてまとめます。
結論から言うと、以下の3点を今後の打ち合わせで意識しようと決めました。
① 予算は事前にメールで伝える
② 自作の間取りは出さない
③ 打ち合わせ終了時間をあらかじめ伝える
特に①は超重要だと痛感しました!
①予算は打ち合わせ前のメールのやり取りで伝える

打ち合わせも終盤に差しかかったころ、工務店の社長から
「予算はいくらですか?」
と聞かれたので
「諸経費込みで、坪単価100万円くらいです」
と答えたところ・・・
社長はもともと大きな声をさらに張り上げて、
「無理無理!ウチじゃ絶対無理!その金額で建てられる工務店なんてないよ!!」
と、まるで責められるように言われてしまいました(トラウマその1)
ちなみに出てきた価格は坪単価140万円!
今にして思えば、希望の性能だけを伝えて、希望価格を事前に伝えていなかったことが最大の原因です。
私は以下の理由から、その工務店では「坪100万円あればG3レベル(高性能住宅)が建てられるだろう」と勝手に思い込んでいました。
・高性能住宅を売りにしている
・坪70万から建築可能とHPにある
・工務店はハウスメーカより価格が抑えられている
たしかにG3レベルは建築可能だと聞いていましたが、標準仕様から外れると坪単価が倍近く跳ね上がるとは思ってもいませんでした。
結局、遠路はるばる伺ったにもかかわらず、立場はなぜか逆転。
追い出されるように事務所を後にしました。
ちなみに、出迎えはありましたが、見送りはなし。
先日はご足労有り難うございましたというお決まりのメールも当然ありませんでした。
対策
打ち合わせ前のメールで素直に予算と希望する性能を伝えましょう。
以下、メールの例文です。コピペして使えます!
朱書き部分は心にあるハウスメーカーと商品でよいと思います。
各ハウスメーカーの見積書は「ハウスメーカー名 見積書」と画像検索するとたくさん出てきます。
出てきた見積書の合計額を坪数で割てばおおよその坪単価が出てきます。
問い合わせメールの例
予算、性能としては一条工務店の「アイ・スマート」程度を想定しております。
太陽光、蓄電池付きで坪100万位(諸経費など込み)のようです。
事前にお伝えした理由は、過去に遠方まで伺ったものの、「その予算では当社では全然無理」と打合せ開始直後にお断りされた経験があった為です。
なんとなく坪単価を聞くのは直接的で気が引けるという気持ちもあるかと思います。
ポイントは、「他社も見ていますよ(本気で検討しています)」というニュアンスを出しつつ、直接的な価格交渉にならないようにすることです!
②こちらから希望の間取りを出さない

これは本当に後悔しました。
私は間取りを勉強、作成することで自分にとって本当に優先するべき事柄を整理できるので間取りを自分で書くことは大事なことだと思っています。
ただ、打ち合わせで自作の間取りを出すのはNGです。
出した瞬間から、プロによる素人間取りへのダメ出しタイムが始まります(トラウマその2)
たとえばこんな感じ。
なんでランドリールームが北側?
なんで階段がメーターモジュール?
なんでL字の間取りなの?
トイレが狭い、横引き戸じゃダメ etc.
これ、正直、精神をすり減らすだけで時間の無駄でした。
まあこればっかりは担当との相性もありますかね。。。
間取りを作ってもらいその実力を見ることも目的の一つとして打ち合わせを進めるのが良いかと思います。
「間取りは勉強する必要はない、プロの提案には勝てないから!」と主張する方もいらっしゃいますが提案された間取りの良し悪しを判断する為にも間取りの検討、勉強はやはり必要だと思います。
↓の本は特に玄関の考え方がとても参考になりました。
呼び鈴を鳴らされて土間に足をついて来客対応を回避する間取りをぜひ採用したい!
対策
自作の間取りは出さずに必要な部屋とその部屋でやりたい事を記載したリストを提出する程度にとどめるのが良いかと思います。
ポイントは下に示す通りその部屋の配置とサイズがわかるような要望があると良いと思います
リビング
・120インチのスクリーンで映画を見たい
・1Fに欲しい
・吹き抜けが欲しい
キッチン、ダイニング
・2550幅以上のキッチン
・1600幅のダイニングテーブルと横並び
・ペニンシュラキッチン
・キッチン前収納をリビング収納として使いたい
・1Fに欲しい
ランドリールーム兼ファミクロ
・脱衣所の隣
・1Fに欲しい
・高さ300mm、奥行450mm、幅300mmの衣類収納を50個収納
・コートなどを掛けるハンガーパイプ 5m
・洗濯物を掛けるハンガーパイプ 5m
事前にこういった要望リストを渡しておけば、打ち合わせ当日に間取り案と概算見積もりが出てくる可能性も高まります!
③打合せ終了時間はあらかじめ言っておく

これは工務店にもよると思いますが私が行った工務店の社長はしゃべりまくるタイプでした。
とにかくしゃべる。人の会話を途中で止めてしゃべる。
いわゆるおしゃくそだったのです。
話の脱線、自慢話、他社批判などなど。
こちらの提案もほとんど否定から始まり自社の得意分野へと導く。
私はこの社長に対抗するコミュ力など持ち合わせていないので相手の機嫌を損ねない程度に会話に同調しつつこちらの聞きたい事を聞く作戦を展開しましたが・・・しっかり無駄に終わりました。
①で予算が合わないという事がわかっているのにまだしゃべる。。。
早く帰りたい。。。
対策
打ち合わせの最初に「終了時間」を宣言しましょう!
たとえば、
「子供を預けているので、1時間でお願いします」
と伝えておけばOK。
もし話が盛り上がったら、
「実家に預けているので多少延長できます」
と適当に言えばいいだけです!
打合せ一回目でその人との相性がわかりますのでこの作戦は初回のみでよいと思います。
ちなみに、我が家では、子供を打ち合わせに連れて行くとどちらかが集中できなくなるので、基本的に預けています。
嫁さんがPCで議事録を取るスタイルなので、子供抜きの2人体制が一番良いかと思います。
まとめ

最後に。
議事録の重要性についても触れておきます。
今年で結婚15年になりますが、15年一緒にいても言った言わない問題が絶えません。大抵は私が悪いんですが。。。
ほぼ初めましての工務店との打ち合わせを議事録無しで進める自信と記憶力は持ち合わせておりません。
だからこそ、打ち合わせの最初に、
「PCでメモを取らせてください」
と一言断り、議事録を取るようにしています。
最後に。。。①の予算、②の必要な部屋リストは先にメールにて情報を入れておく。
これだけで、打ち合わせのストレスはかなり減ると思います!
それにしても社長は。。。
構造見学会で受けた印象、そのままでしたね(笑)。
いろんな工務店を回って実感しましたが、
初見の印象は、その後もずっと続きます。
「なんか合わないな」と感じたら、無理に続けず、初見切りする勇気も必要だなと思いました。
以上!


