ヤマト住建の見積もりを公開|費用内訳と高額要因を検証してみた

・工務店選び




ぴーなっつどり
ぴーなっつどり

HMってオプションが高いって印象有るんですが実際どうなんだろう?

わくさん
わくさん

確かにHMによってはそうかもね。なので、HMは標準仕様が気に入った所を選ぶ事がコスパの良いHM選定方法だと思うよ。

こんにちは。

家づくりを進める中で「思った以上に高い…」「見積もりが分かりにくい…」と感じたことはありませんか? 実際、工務店ごとに価格の見せ方や含まれる内容は大きく異なります。

今回は、高性能住宅を比較的リーズナブルな価格で提供している「ヤマト住建の見積もりについてご紹介、検証していきます。

私自身の経験をもとにした内容なので、家づくりを検討している方の参考になれば幸いです😀

この記事を読んで分かること

  • 太陽光・蓄電池の工務店見積りが高額になる理由と相場比較の注意点
  • キッチンカップボードやカーテン・照明など要注意なオプション仕様
  • 屋根裏入口サイズや切妻屋根など設計打合せで確認すべき建築ルール
  • カーポートの建蔽率扱いと外構工事で後悔しないための判断ポイント

ヤマト住建を検討した理由

ヤマト住建を選んだきっかけは、私がHM選定で使っている「工務店・ハウスメーカーへ聞く14の質問」で、良い回答をもらえたからです。

この質問集は、工務店選びやハウスメーカー比較をする際に非常に有効なチェックリストで、私自身が失敗を避けるために使っています。

ヤマト住建からの回答については、別途 Note にまとめています。

実際の打ち合わせ2回分と複数回のメールやり取りをまとめているので、有料ですがヤマト住建の実力を短時間で知りたい方には参考になると思います😀


比較したハウスメーカー一覧

断熱等級7(省エネ性能を示す基準の最上位等級)を売りにしている、いわゆるミドルコスト帯のハウスメーカーを中心に14の質問を使って問い合わせを行いました。

今回問い合わせをしたのは次の会社です。

  • クレバリーホーム
  • 三井ホーム
  • 日本ハウスホールディングス
  • アキュラホーム
  • 三井不動産
  • 大和ハウス
  • アエラハウス
  • ヤマト住建
  • Withdom建築設計

最終的に、私たち夫婦にとって「納得できる回答・コスト」だったのが ヤマト住建Withdom建築設計 の2社でした。

ちなみに、Withdom建築設計についても Note に詳細をまとめています。検討中の方はチェックをおすすめします😀

今後はWithdom建築設計、ヤマト住建以外の回答やコスト比較表をまとめて公開する予定ですので、興味がある方はこのブログをお気に入り登録していただけると見逃さないと思います😁


施工エリア外だった魅力的ハウスメーカー

HPで確認したものの、施工エリア外で対応できなかった会社もありました。

  • 木下工務店
  • 土屋ホーム
  • もりぞう
  • アスハウス
  • ウェルネストホーム
  • アルネットホーム
  • フィアスホーム
  • セルコホーム

性能面や仕様に惹かれる部分はありましたが、施工エリアから全然離れていたので対応できなさそうだと判断しました😅


ヤマト住建との2回目の打ち合わせ

ヤマト住建とは2回目の打ち合わせを行いました。
2回目の打ち合わせでは間取り図、見積もり、仕様一覧が送付され、より具体的な話に進みました。

ただ、担当営業さんとのやり取りについては少し苦労した部分があります。アンバサダー紹介制度を利用して紹介された営業さん(推定55歳)だったのですが、初回の打ち合わせでは次のような印象を受けました。

  • 自慢話や雑談が多い
  • 他社への批判が目立つ
  • 契約を迫るようなクロージングが強め

正直なところ「2度と会いたくない」と思ったほどです。そこで2回目の打ち合わせは、対面ではなく Zoom でお願いしました。


Zoom打ち合わせで印象が一変

ところがZoomでの打ち合わせに変えたところ、驚くほど対応が改善しました。

  • 無駄話がなく、質問に的確に答えてくれる
  • 余計な圧力がなく、誠実な印象に変わった

妻も同じ感想を持ち、「同じ人とは思えないくらい良かったね」と話すほどでした。コミュニケーション方法が変わるだけでここまで違うのかと、私自身も驚きました。

もし「営業担当との相性が合わない」と感じている方は、Zoomやオンライン打ち合わせを試すのも一つの方法だと思います。対面が苦手な営業さんに当たった場合には、意外と有効な解決策になるかもしれません。


見積内容の詳細

今回いただいた見積は以下の通りです。

  • 商品名:エネージュ/レガンティア
  • 建物本体価格:3,600万円(延床33坪)
  • 付帯工事:85万円
  • その他工事費用:196万円
  • 確認申請・設計監理費:143万円
  • 合計:4,420万円

※カーテン・照明は含まれていません(これは正直入れてほしいところ)。
※登記費用、地盤改良、外構工事、ローン関連費用も含まれていません。
※太陽光パネル(9.68kw)、蓄電池(9.1kwh)は含まれています。

計算すると 坪単価は134万円 となりました。

…正直高い😥
Noteで記事にした時は坪単価126万と言っていたうえでさらに安くなると言っていたのに🤨

同じ断熱等級7、蓄電池、太陽光の一条工務店のグランスマートの坪単価は107万円
でも一条ルールが厳しく理想の間取りが実現できないんですよね😥

ヤマト住建はなぜ高くなったのか?
高性能で自由設計を目指すのは無理なのか?

見積を分析してみたいと思います。

高額になった主な要因

先述した通り、この金額はさすがに「高い」と感じました。その背景には次のオプション費用が大きく影響している様でした。

① ガルバニウム外壁:287万円
② 太陽光パネル(9.68kw):218万円
③ 蓄電池(9.1kwh):245万円

特に①の外壁費用はかなり割高に見えました。

①ガルバニウム外壁の単価検証

見積には単価の明記がなく、有名メーカーのHPを確認したところでは 約9,500円/㎡
建物外壁面積が250㎡とあったので、
250㎡ × 9,500円/㎡ = 237万円(割引なしの定価です😅)

この金額から標準仕様(ニチハの窯業系サイディング)の費用を差し引くのが通常ですが、提示されたオプション費用は 287万円。

差額を考えると「かなり割高」と感じざるを得ませんでした。
なんで定価見積のガルバの価格よりオプション費が高いの?
窯業系サイディングは0円なの?

ちょっと理解できませんでした🤔
ニチハに契約違反金でも払わないといけないのでしょうか😮

私の本業は自動車部品の設計ですが、自動車業界でも違約金問題があり、安いサプライヤーを使う事が出来ない事があります。

ただ、それを差し引いても高すぎる印象です😨

他の施主の声との比較

このガルバ高すぎる問題についてX(旧Twitter)で愚痴を投稿すると、

  • 「西日本では100万円程度だった」
  • 「同じように高額請求された」

といったコメントを複数いただきました。
どうやら地域差や営業所ごとの対応によっても変わるようです。

契約後も要注意か?

このまま契約しても良いものだろうか?
契約後だと尚更、標準仕様から外れると法外な値段を提示してくる傾向があるのかもしれません。

実際、過去には「屋上庭園が瓦屋根と同じ価格」と宣伝していたのに、実際は 瓦屋根がオプション扱いで高額設定 されていたという体験談もXのコメントで寄せられました。

正直、不誠実な対応だと感じざるを得ません。

と言うのはあくまで私個人の感想です😅
私のようにやりたい事が沢山ある人にとってはあまり向かないメーカーであり、標準仕様で十分だと感じる方にとってはお値打ちで高性能住宅を提供している狙い目HMなのだと思います。

屋根変更の追加費用

ちなみに屋根をガルバリウムに変更する場合は +49万円 のオプション費用でした。
これも高いな…というのが正直な感想です😥

②③太陽光パネル・蓄電池の価格は割高?

見積で提示された太陽光と蓄電池の費用は以下の通りでした。

  • 太陽光パネル(9.68kw):218万円
  • 蓄電池(9.1kwh):245万円

これらも正直、割高だと感じました😮

工務店や他のHMから提示される相場感では 13kw太陽光+14kwh蓄電池のセットで約360万円程度
それに対し、ヤマト住建の見積は容量が小さいにもかかわらず、工務店価格より6割ほど高くなっています😨

ヤマト住建は「ゼロエネルギー住宅」に力を入れている会社なので、本来はここでの購買力に期待したかったところですが、残念ながら価格面では魅力を感じませんでした🤔

コストアップが予想される仕様

今回の見積や打合せを通じて、他にもコストアップにつながりそうな点が見えてきました。

  • キッチンのカップボード
    下段のみ標準仕様。上段の浮き収納はオプション扱いでした。
    個人的には、浮き収納がないとカップボードといは言わないのでは?と思っています。
  • カーテン・照明が別途
    見積に含まれていませんでした。生活必需品が抜けていることで、総額が実際より安く見えてしまうのは、信頼性を損ねる要素だと思います。

勉強になったこと

打合せの中で、新しい学びもありました。
備忘録として共有したいと思います。

屋根裏について

  • 屋根裏への入口
    1階の屋根裏へ、2階から横入りする形にしたい(容積率対策)と伝えたところ、通常は部屋ではないので扉の設置は認められず点検口サイズ(小さなハッチ状の扉)が一般的です。

    しかし、役所への確認の結果、私の地域では扉のサイズ制限がないとのことで、通常の扉サイズでも設置できるとのことでした。ラッキーです😙
  • 屋根裏の室内高さ
    通常、屋根裏は「高さ140cm以下なら延床面積に算入されない」というルールがあります。

    そこで「水下(傾斜天井の低い部分)を140cmとして傾斜天井とする事は出来るか?」と営業さんが役所に確認してくれたところ、検討してくれるとの返答がもらえたとの事でした。

    これがOKとなったら容積率に影響しない生活空間として活用できるスペースが広がります。ダメもとで質問してくれた点は、営業さんの前向きな姿勢が出ていたと感じました😀

切妻大屋根で解決できた北側斜線制限

我が家の土地は北側斜線制限の影響を受けやすく、一条工務店ではロフトを採用する場合「片流れ屋根のみ」が選択可能でした。

その場合、建物高さが上がってしまい、北側の隣地から3.5m以上離す必要がありました。

結果的に建物を南側に寄せざるを得ず、望まない北側の庭 ができてしまう形に…😥
南の庭を削るのは避けたかったので、これは大きな懸念でした。

一方、ヤマト住建では 切妻大屋根+1F屋根裏プラン を選択できたため、北側との距離は1.3mまで縮小可能に。南の庭をしっかり確保できるプランに出来たのは良い点だと思います😀

カーポートと建ぺい率の扱い

もう一つ気づきがあったのは カーポートと建ぺい率の関係 です。

  • 建ぺい率にまだ14%余裕があると聞き、「カーポートはそもそも建ぺい率に含まれないのでは?」と質問しました。
  • 回答は「通常は後付けで建てるため申請しないが、後から役所に指摘されるケースもある」とのこと。

建ぺい率の計算方法は地域や役所によって異なり、カーポートの脚から1m外側を除外するケース、カーポート最外形から1m内側を除外するケースなど地域性があるようです。

カーポートを建てた後に役所が来て建蔽率オーバーなんて言われた日には目も当てられません。

昔は年始に航空写真を撮り、前年度の航空写真と比較して建築物を探し、新たな建築物があると現場に役人が来たそうです。

それぐらいの勢いで使える補助金、節税対策なども積極的に指導、案内してほしいですね😅

外構工事に関してはハウスメーカー側も「外構業者に依頼した方が安いですよ」と逃げがちになる部分なので、施主としても注意しておく必要があります。

実際、ハウスメーカーによっては建物にお金をかけてほしいので建ぺい率をギリギリに使って建物を建ててしまい、その後にカーポートを追加できないケースもあるそうです😨

今回は余裕を残してもらえたので良心的だと言えます。

チェックリスト

要点を時短でおさらいできるチェックリストになっています。
必要なところを抜き出して活用してください。

ハウスメーカー・工務店選定

□ 施主からの質問(14の質問など)に対して具体的な回答を得られるか

営業担当との対応

□ 営業担当者の説明や態度に不安を感じないか?
□ 面談形式(対面・オンライン)によって営業の印象が変わる

見積内容と費用

□ 建物本体価格と延床面積の坪単価は妥当か?
□ 契約前の見積りにカーテンや照明が含まれているか?

標準仕様・オプション

□ キッチンのカップボードは上段の浮き収納まで標準か?
□ カーテン・照明は見積に含まれるか?
□ 標準仕様から外れた建材や設備を選ぶ際、追加費用が適正か?
□ ガルバリウム外壁の単価と㎡数の積算根拠が妥当か?
□ 太陽光パネルや蓄電池の価格が他社と比べて割高でないか?

設計上の工夫・確認事項

□ 屋根裏の入口は通常の扉サイズで設置できるか?
□ 屋根裏の高さ制限(140㎝以下)をどのように扱うか?
□ 切妻屋根を選択できるか?それによって北側斜線制限の影響は緩和されるか?

外構・建蔽率

□ カーポートは建蔽率に含まれるか、役所の判断基準はどうか?
□ 建蔽率を余らせて外構工事を計画できるか?

まとめ

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回はヤマト住建での打合せを通じて、見積りの中で感じた割高な部分や、逆に勉強になった仕様面のポイントについてまとめました。

正直にお伝えすると、太陽光や蓄電池、外壁といった設備に関しては「なぜここまで高いのだろう」と首をかしげる部分が多くありました。

一方で、屋根裏の入り口や切妻大屋根の活用など、実際に相談して初めて気づけたこともあり、学びの多い時間でもありました。こうした気づきは、資料やカタログを眺めているだけでは得られないものだと感じます。

そして、この記事をここまで読んでくださったあなたは、きっと「自分の家づくりを失敗したくない」という強い思いをお持ちだと思います。

その姿勢そのものが、理想の家づくりに近づく大きな一歩だと私は思います。

情報に迷ったり、不安に感じることもあるかもしれませんが、その都度立ち止まって考え、取捨選択していけば必ず自分なりの正解に近づけるはずです。

もし今回の記事で少しでも気づきがあれば、次は他社との比較や、具体的な仕様・費用の検討を進めてみてください。

私自身も順次、各社の見積内容やメリット・デメリットを整理して発信していきますので、ぜひこのブログをブックマークしていただければ嬉しいです。

あなたの家づくりが一歩ずつ理想に近づくことを心から願っています。

今後も役に立つ情報を発信していきますのでブラウザのお気に入り登録よろしくお願いします😀

追記:Note有料記事を作りました。
ヤマト住建、一条工務店、Withdom建築設計にご興味がある方は覗いてみて下さい😄

本気で探すHM|ヤマト住建への訪問|14の質問、価格、アンバサダーについて

一条工務店×良い点と悪い点まとめ|タフな質問への回答編

本気で探すHM|Withdom建築設計への訪問|14の質問への回答と財務状況の分析

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