
工務店って、結局どこも一緒じゃないんですか?

「対応、提案、空気感・・・もう全部違うよ。前回はひどかったよ・・・今回は“当たり”だったから、その違いをまとめてみたよ!
こんにちは。
先日、質問メールへの対応がとても丁寧だった工務店の「構造見学会」に参加してきました。
この工務店、実は「施主支給の大型設備にも10年保証をつけますよ」と神対応の返信をくれた会社なんです。
前回は事前準備不足で失敗してしまい、その後1週間ほど「工務店こわい、工務店こわい・・・」と落ち込んでいましたが、今回の見学会を経て完全に復活しました!(安堵)
まず結論からお伝えすると、良かった点は以下の3つです。
- 質問に対して的確かつ簡潔に回答してくれる
- 他社やこちらの提案に対して否定的な態度を取らない
- YouTubeや書籍よりも一歩進んだ、実践的な提案がある
それぞれ詳しく説明していきます。
質問に対して的確に答えてくれる

これは、私のように事前に質問リストを用意して臨むタイプの人にとって非常にありがたいことです。
質問をリスト化すると、20〜30個くらい意外と出てくるんですよね。
例えば、こんなやり取りがありました:
(自分)「C値ってどのくらいですか?」
(工務店)「0.2です」
(自分)「かなり低いですね。施工で特にこだわっている点は?」
(工務店)「10年前からC値改善に取り組んできたので、大工が慣れています」
(自分)「大工さんはずっと同じ方ですか?」
(工務店)「はい、15年変わらず同じ大工さんです」
(自分)「C値を確保するために他に工夫されている点は?」
(工務店)「面材と柱の間にゴムパッキンを挟んで密閉しています。木材が痩せても気密が保てるようにしています」
・・・といった具合に、こちらの質問に的確かつ簡潔に答えてくれました。
一方で、前回の工務店では、社長が話をどんどん自分の得意分野に話を脱線させてしまい、しまいにはこちらから質問をする時間がなくなってしまう始末。
「聞いたことだけ答えろ!」と新人の時に会社で怒られたことが何度かある私にとっては反面教師の様な人でした。
前回の様な工務店の社長さんにありがちなケースとして、自社の模型を使った製品アピールの際に他社批判が混じるケースも多く、「結局ただの自慢話やん・・・」という気持ちになります。
また、批判されている方法で建てた友人や同僚もいるのでなんだか悲しい気持ちになります。
基本的に自慢話が多いので会社で上司の自慢話を永遠と聞かされている感覚になります。
「そうっすねー」と相槌を打ちつつ、心の扉が閉じていくあの感じです。
5分も話せばこの傾向はわかります。
その時点で「この人と何度も打ち合わせするのはしんどそうだな…」と感じたら、どんなに技術が優れていても、次の打ち合わせはお断りするのが賢明です。
ちなみにコミュ力が低い私は、その場で次回の予定を決めず、帰宅後にメールで丁寧にお断りをすることにしています。
他社やこちらの提案を否定しない

これも私にとってはかなり重要なポイントです。
今回の工務店さんは、最初から最後まで他社批判が一切ありませんでした。
あらかじめ「一条工務店も検討中です」と伝えておいたのですが、
「あそこはゴムパッキン使ってないから地震が来たら気密が切れますよ(※あくまで例)」
「だいたい、あの会社はですね…」
といった、ありがちな批判も一切なし。無駄な時間を過ごすことなく、とても気持ちの良い対応でした。
対照的に、またまた前回の工務店社長は質問するたびにこちらの考えを否定してくるタイプで、正直かなり疲れました。
たとえばこんな会話です:
(自分)「洗濯乾燥機は乾太くんが良いなと思ってまして」
(工務店)「え?オール電化じゃないの?オール電化の良さはですね…」
(自分)「脱衣所とランドリールームとファミクロを動線でつなげたいです」
(工務店)「お風呂近くのファミクロはカビるからやめた方がいいですよ」
(自分)「換気や空調で工夫できれば…」
(工務店)「・・・(まったく関係ない話を始める)」
といった感じで、少しでも価値観が違うと否定されてしまうのは本当にストレスでした。
おそらく、これから先もずっと否定され続けるので、こういった場合は無理せず打ち合わせは早めに切り上げるのが吉です。
YouTubeや書籍よりも一歩進んだ提案がある

これは正直、今回が初めての経験でした。
私はこれまで、YouTubeや専門書の情報こそが最新で正しいと思い込んでいました。
ところが今回の工務店さんは、それらを上回る実践的なノウハウを持っていて驚きました。
たとえば:
(自分)「屋根断熱はどんな構成ですか?」
(工務店)「桁上断熱ですが、ちょっと特殊です。通常は構造用面材を貼りますが、代わりに100mmのボード断熱を貼って、その上にグラスウール155mmを重ねています。これで断熱性を高めつつ、構造用面材を省けるのでコストも下げられるんです」
・・・というように、性能もコストも両立した独自の工法を採用していて、とても好感が持てました。
なぜこんな提案ができるのか聞いてみたところ、
「毎週1回、仲間の工務店と技術交流会をしています」
とのこと。現場で得たノウハウを「こうしたらうまくいった」「もっと安く実現できた」などと共有しているそうです。
このような技術的な引き出しの多さが、こちらの提案に対して「問題なく対応できますよ」と即答できる理由なんだと納得しました。
また、他社の意見を尊重する姿勢があるのも、日々外部から学んでいるからこそだと感じます。
私自身、会社では自社製品、その業界に関して常に最新の知識をアップデートしたいという気持ちはありますが、なかなか難しいものです。
その点、日々学び続けているこの工務店の姿勢には、本当に頭が下がります。一社会人として尊敬します!
他社との比較表:前回と今回の工務店の違い

文面で書いた事をあらためて表にまとめてみました。
次の見学会や打ち合わせの参考になれば嬉しいです。
項目 | 前回の工務店 | 今回の工務店 |
---|---|---|
質問対応 | 話が脱線し、質問の時間が足りない | 質問に対し端的で的確な回答 |
他社批判 | 頻繁に出てきてストレス | 一切なく、フラットな対応 |
提案内容 | 自社で今までやってきたやり方のみ | 現場経験に基づく一歩進んだ提案 |
自社アピール | 自慢話と製品PRが中心 | 簡潔に紹介 |
コミュニケーション | 一方的で疲れる | 双方向でテンポよく進む |
保証対応 | 施主支給品には保証なし | 施主支給品に保証を付けてくれる |
話し手の姿勢 | 施主の意見を否定しがち | 提案を尊重し、協力的 |
まとめ:今回の見学会で得た気づきと次のアクション
今回の見学会を通じて、「自分が求める家づくりのパートナー像」がようやく明確になってきました。
何より大きかったのは、こちらの質問や提案に対して否定せず、建設的に応じてくれたこと。情報の深さや説得力も、書籍やyoutubeの枠を超えており、信頼感がぐっと高まりました。
今後は、今回の工務店さんと具体的なプランづくりやコスト調整の打ち合わせに進む予定です。
この記事が、これから工務店を選ぶ方のヒントになれば幸いです。


